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嘘③
あれれ?あれって…。
ねぇねぇ。
ルルはベルーゼの肩を叩いた。
「あれれ?あれって…。」
「そうね…。あれは…。」
「あれだよね…。」
「あれだね。」
「相も変わらず…。貴方達は…。」
サラが、そう云うとジェーンは続けた。
「会話になってないのよ。で…。【アレ】をサラに解りやすく説明してあげて…。私は…。うん。痛い程良く解ってるから…。」
ジェーンは眼を遠くにし…。
ルルはサラに向き合った。
「うんとね。主様。嘘吐いてる。」
「はい?」
サラは唖然とする。
「嘘?何処が??」
「多分、疫病…。云云の件…。ヘモトキシンに希望・生命力・運の吸収を混ぜて猛毒にはなるかもだけど…。普通は疫病にはならないと思うよ。」
「あんな流暢に喋ってたのに?しかも何かそれなりに辻褄合ってそうだけど…。」
「何かね。嘘を吐く時には真実を織り交ぜると良いんだって…。でねでねっ。」
ルルは眼を輝かせた。
「主様の凄いのが…。ソレを真実にしちゃうんだよ。嘘と真実。そのオイシイ所だけを組み合わせるんだって…。詭弁だっけ?そんな事を云ってたような…。」
「えっ?」
「ジェーンの【虚飾】の能力。フル活用だね♪」
「まぁ。アンタもそのうち慣れるわよ。」
と、ジェーンはサラの肩を叩いた。




