過去を語る。
覚えてる…。
「覚えてる…。明日花様に忠誠を誓った、あの日。虚人となった人間は消滅するまで、極度の責苦を受け続ける事になるから、救いたいなら殺さなくちゃダメって明日花様に伝えた時、両親を殺すのに一切の躊躇も無く、私の能力を使ってくれた…。嬉しかったなぁ…。私は、そんな明日花様に魅入ってしまったの。」
ベルーゼは懐かしむ様に瞳を閉じて言葉を紡いだ。
「あぁ。僕も覚えてるよ。その【不死】の特性を僕の【怠惰】の能力で努力もせずに【不老不死】の特性に昇華させちゃうんだもん。ビックリ♪」
「何それ?そんな事出来るの?」
とサラは訊いた。
「普通は…。出来ない…。色んな能力を組み合わせて、ソレを平然とやっちゃうから…。流石、主様って感じ。」
とルルは返す。
「って云う事は…。明日花様が【重度の咎】を幾つも持ってるのって…。もしかして…。」
とサラは身震いをした。
「そうそう。現在のベルーゼが喰らって獲得する能力ってさ。ステージ0の状態にリセットされるらしいんだけど…。ソレを努力もせずに初めから、ステージIVとして使えちゃうんだってさ。要するに…。【咎】を持っている本人よりも使いこなせる事もあるんだってさ。」
「そんな蠱惑的な御方が…。私達の…。」
そう云うとサラは…。
肉体を拗じらせ陶然としていた。
【暴食】大罪人ベルーゼの能力。
特性。性質。を喰らい自らの能力とする事。人間の持つ【咎】に関しては相手からは奪う事は出来ない。然し、相手の能力をステージ0の状態で習得可能。習得不可の【咎】の存在も有る。
世界そのモノに関する理には使用不可。
本人曰く、新世界に産み堕とされた時。能力の大半を忘れたとの事。
【怠惰】大罪人ルルの能力。
過程を飛ばし結果、効果のみを得る。但し、【咎】に関しては【境地】に至らせる事は出来ない。〈【咎】を持つ本人のみが【境地】に辿り着けると云う理が存在する為。〉この能力は自分自身に対してしか発動出来ない。
世界そのモノに関する理には使用不可。
本人曰く、新世界に産み堕とされた時。能力の大半を忘れたとの事。




