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魔法少女がベッドの下にいたら怖い説

よくわからないけど私は停学になった。

5日間もあるそうだ。


聞き逃した理由をフィンクルに聞いても『月子といると飽きないね。』とか言ってる。


「あーあ暇だな。」


『いや、まだ初日だし。朝は一応学校行ったんだから実質まだ数時間だよ。』


「今日抜いてあと4日か、長いなーー。あっ!」


(そうだ。この間にリセの家に入って浮気の証拠見つけちゃえばいいんだ!)


『月子がなんかニヤついてる時は、いい案が浮かんだ時だから楽しみだな。』


さすがフィンクルはよく私のことをわかってる!


早速準備をしてリセの自宅へ向かう。


住所は前もって職員室に忍び込んで入手済みなので問題ないのだ!


ーーーーーーー



リセの家に着くと豪邸だった。


『月子の家と大違いだ。』


(私もそう思う。)


「うるさい。行くよ!」


監視カメラと監視カメラの合間をぬって侵入する。


『自宅に監視カメラなんて本当にお金持ちなんだな。』


(2階の窓から入ろう。)


魔法少女としての経験がここで活きた。


(日常生活じゃこんな運動能力いらないと思ったけど役に立ったわ。)


2階に登ると窓が少し空いていた。


『ラッキーだね。』


「日頃の行いがいいからね。」


侵入すると中もすごく豪華だった。

ワザとらしいほどの豪華さに目が奪われる。


『うーん、誰もいなそう?』


「音はしないし車もなかったし大丈夫そうね。」


探索を始める。

部屋の数は多いし、いちいち部屋は広いし。


ーーーーーー




「エウレーカ!」


『なにそれ?』


「知らない。でも見つけたわ!」


『ちゃんと今度はリセの部屋だね。』


「はぁ疲れたわ。ここの家、部屋多すぎ!」


1時間は探し回ったかもしれないがようやく見つけた。


『一回無駄に下に降りてキッチンで果物とか家具とか包丁とか盗んでたのがタイムロスだったね。早くしないとリセが帰ってくるかもよ。』


「うるさいなぁ。わかってるよ。」


リセの部屋も当然ながら広い。

どこから探そうか。


ガチャっ!


下から音がした。

マズイ!帰ってきた!


話し声が聞こえる。


『どうやらリセだけじゃなくてシュージもいるみたいだね。』


「静かにして!」


『僕の声は普通の人間には聞こえないよ。』


(あっ、忘れてた。)


階段を登る音が聞こえる!


(隠れなきゃ!ど、どこに?)


『ベッドの下だ!』


急いでベッドの下に隠れる。


ガチャっ!


勢いよく扉が開きリセと遅れて飲み物を持ったシュージが入ってきた。


「なんか聞こえた気がしたけど気のせいだったね。」


「なんだったんだろ、まあいいや。それ、そこに置いて。」


「はい。あっ制服かけるよ。」


「ありがとう。」


そう言ってリセが制服を脱ぎ始めたのか衣擦れの音がする。


『おっ始めそうだね。』


(もしそうなったらさっき盗んだ包丁で刺してやる。)


「ところでさ。さっきの話だけど。」


「しつこいなぁ。私しつこい男嫌いって言ってるじゃんいつも。」


「いや、知ってるけどさ。一応彼氏としては不安なわけよ。」


「だーかーらーただの親戚のオジサン!ママの弟が久しぶりに日本帰って来たから会ってただけだって。まだ疑うの?」


(あれ?昨日は事務所の人って言ってたのに。)


ドンっ


上から衝撃が来た。

リセがベッドに乗ったようだ。


「疑うとかじゃないんだけど‥。」


「はぁ‥それよりさアイツまじでなんなの?!」


「え?アイツって‥あぁ兎飼さんか‥」


「そう、あの独り言メルヘン女!アイツほんとイかれすぎでしょ!なんであんなんに付き纏われてんの?!」


(そりゃアンタが人の彼氏寝とったからだろ。)


「俺に言われてもなぁ…わからないよ。」


「ただ高一の時クラス一緒だっただけって言ってたよね!?それだけであんなに執着するのおかしくない?!」


(え?私たちのこと隠してるの?)


「いやその、実は言ってなかったけど中学ん時も一緒だったっぽいんだよね。」


「はぁ?!なんで言わなかったの?!なんか隠してんの?!!!」


「違う違う、隠してたんじゃなくて知らなかったんだよ。ほらあの子変わってるけど、目立つ方じゃないっていうかグループとかクラスが全然違くてさ。」


「あー、まぁ‥じゃあなんで一緒だったってわかったの?」


「こないだ中学ん時の友達と遊んだ時に最近ストーカーがヤバくてって話してたら1人があれ?ソイツ同中じゃね?ってなってさ。」


「えー?ならホントになんで付き纏われてんのよ。」


「俺が知りたいよホント男なんて他にいくらでもいるのに‥‥」









「なんでそんな嘘つくの?」


無意識のうちにベッドの下から話しかけていた。


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