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夜に繁華街を駆ける


『通報されなくてよかったね。』


歩道橋から夜の街を眺める私にフィンクルは言った。


「されるわけないじゃん。だってシュージだよ。」


『いや、リセのほうが‥』


「うるさい黙って!」


フィンクルの言葉を途中で遮る。


「見つけた!行くよ!」


夜の街を歩くリセの姿を見つけた。

ウワサ通りどうやら男連れのようだ。


男は恐らく成人男性だろう。

金回りの良さそうな身なりだ。


(もしかしてパパ活ってやつ?やっぱりクソビッチ確定ね!)


私は2人を見つからないように追いかける。

しかし繁華街の人混みで見失ってしまう。


「しまった!見失った!」


思わず叫ぶと声をかけられた。


「アンタ何してんの。」


(マズイ!リセだ!)


気づいてすぐ逃げようとする私の腕をリセのバカ女が掴む。


「何逃げようとしてんのよ!このストーカー女!」


「ストーカー女?!違うよ!私はストーカーじゃない!」


人混みの中でこんなやり取りをしてるので周りの目が集まる。

ちょうどいいこのギャラリーの前で追い詰めてやる!


「嘘!昼間だって私とシュージがデートしてるところをコソコソ見てたじゃない!それに今だって!」


「それはアンタが浮気してるって聞いたからその証拠集めを、」


しまった!言っちゃった。

これじゃ証拠がまだ集まってないのがバレちゃう。


「は?浮気?なにそれ、証拠あんの?つーか!誰がそんなウワサ流してるの?」


「あれれー??誰だったかなー」


「つーかウソつくなよ!アンタと話すやつなんか1人もいないだろ!」


リセが詰め寄ってきた。

確かに目はクリクリだし髪の毛もツヤツヤ。

まつ毛も長いし顔も小さいし、スタイルもいい。


(なにこれ良い匂い、って!これがクソビッチの匂いか!)


あぶない!落とされるところだった。

私が童貞だったら今の匂いだけで負けてたかもしれん。


「証拠?そんなのいらないよ!!わかるでしょ!さっき男と歩いてたじゃない!」


「え?は?いや、さっきの人はただの事務所の人だよ。雑誌の、ってアンタ知らないのか私がファッション誌に出てるってこと。」


勝ちを確信したリセがわざと聞こえるように大声で言った。


え、待って、あの子見たことあるかも!


なんてモブどもが騒ぎ立てる。


(やばいっ!!!このビッチ自分に有利なフィールド召喚し始めやがった!?)


逃げるしかない!!私の魔法少女としての直感がそう囁く

幸い人は多いからすぐに撒けるはずだ。


ダッ!!


「こら!逃げんな!あっちょっと!写真やめてください!ほんとちょっと、怒られちゃうんで!写真やめて!」


(なんか今日、私走ってばっかだよー!)


うまく逃げ出せたようだ。


『なんか今日の月子、よく走るね。』


カバンの中からフィンクルが声をかけてきた。


「うるさーい!私が1番わかってるわよ!」


夜の繁華街を走る私ってなんか魔法少女じゃないみたい。



読んでいただきありがとうございます!


一応書き溜めてチェックしてるんですけど遅いと思われてたらすみません。

この先もよろしくお願いします

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