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魔法の事典  作者: 河野彰広
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法、術、道、導の使い分け

 私の師匠は魔法使いである。

 しかし師匠が言うには、同時に魔術士であるともいえるし、個人としては魔道士でもあるし、私に対しては魔導師でもあるという。

 それらはいったい何が違うのだろうか。


 師匠が言うには次のような違いがあるそうだ。



 魔法という呼称における『法』とは法則、決まり、理という意味合いがある。つまりは全体を指す言葉であり、この『法』が使われている場合は総合的な能力を持っているということを意味する。特定の分野にとらわれることなく様々な知識を広く有し、様々な技術を身につけているということだ。

 その分野においては何でもできるオールマイティな存在と言ってよいだろう。



 魔術という呼称における『術』とは技術的な意味合いを持つ。あるひとつの技術において他者よりも高い技術を有していることを意味する。『法』が全体的な意味合いを持っているのに対して『術』は限定的なのである。ある意味それに特化した存在ともいえる。

 一極集中型の技術屋と言ってよいだろう。



 魔道という呼称における『道』とは人生観や生き方といった意味がある。つまりこの『道』を用いている者は生涯をかけてその道に励んでいることを意味している。またその道を進んでいる者であることを意味している。柔道や剣道や空手道などと同じ意味合いである。それゆえに他の呼称に比べて精神論的な意味合いが強い。

 また指導者や教育者としての立場に就く者もこの『道』を用いた呼称とする場合が多い。



 魔導という呼称における『導』とは文字通り導き手を意味している。

 この『導』を用いた呼称には大きく分けて二種類の意味合いがあるため注意が必要とのことだ。


 ひとつは魔力の誘導という意味合いである。魔力の扱いに長けた者であることを意味する。『術』を用いた呼称とよく似ているが『術』は「技術」としての意味合いが強いのに対して、この『導』は「それを利用した行為」としての意味合いが強い。

 つまり魔力を巧みに扱うことができ、また魔力の扱いを主とした魔法について高い能力を有した者であることを意味している。


 もうひとつは人を誘うという意味だ。人をその分野へと誘導する者とか、教えを広める者という意味であり、先導者や布教者としての意味合いが強い。

 魔法使いとしての能力はさておき、人の誘導と勧誘を行う者はこの『導』を用いる場合が多い。


 これら単語の後に続く『使い』『士』『師』『司』との組み合わせによって、その人物がどのような能力を持ち、どのような立場にあるのかを現すことができるという訳だ。



 ちなみにそれ以外にも『魔動』という呼称もあるそうだ。

 この呼称に用いられる『動』とは文字通り「動かす」とか「操作する」という意味がある。魔法や魔力を動力源とする装置を動かすことに長けた者であることを意味し、主にゴーレムなどの機械的な構造を持つ傀儡を操作する者に対してこの『魔動』の呼称が用いられる。

 しかし師匠いわく、某アニメだと揶揄されるだけだから極力使うなとのことだ。

 訳が分からない。


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