表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法の事典  作者: 河野彰広
6/15

使い、士、師、司の使い分け

 私の師匠は『魔法使い』である。


 しかし魔法が使える者への呼び方は『魔法使い』以外にも幾つかある。マンガや小説などを読めば『魔法士』『魔法師』『魔法司』などの呼び方が出てくることだろう。

 それらはいったい何が違うのだろうか。


 師匠が言うには、それぞれの呼び方の違いはおおむね次の通りである。


『○○使い』とはその技能を有しその能力を活用できる者という意味である。

 他の者よりもその分野において高い技術を有しており、その技術をもって確かな結果を残すことができる者であるということを意味している。

 ただしこの『○○使い』は呼び捨てにも等しく敬意を欠いた呼び方であるので注意が必要だ。


『○○士』とは厳格な意味ではその技能を持つ者という意味である。

 魔法を使うことに資格があるのかは疑問だが、国などが定めた技能試験がある場合においてはそれに合格し専門的な資格を有する者であることを意味している。

『○○使い』と意味合いはほとんど変わらないが、公的に認められているか否かという点においては大きな違いがある。


『○○師』とは教師などのような指導者であることを意味する。また大勢の人々を導く存在であることを意味する。つまりこの『師』で呼ばれる者には必ず指導を受ける生徒や使役される部下が存在するということだ。

 教師の立場に就いた魔法使いはこの呼び方にすべきだろう。また軍隊などにて指揮官の職務に就いた魔法使いもこの呼び方にすべきだろう。


『○○司』とは公的な職務に従事している者であることを意味する。公的機関においてその単語が示す技能を活用して職務を遂行しているということである。

つかさどる』という文字からも分かるとおり、その責任はとても重い。


 師匠の言葉を信じるならば、これら4つを知っておけば、これらの組み合わせでたいてい何とかなるだろうとのことだ。ただし頭につく単語との相性で成り立たないものもあるから、そこは臨機応変に対応せよとのこと。


 気を付けなければならないのは、先にも述べた通り『○○使い』は敬意を欠く呼び方であるということだ。公的機関や厳格な場所においては、いくら普段は『魔法使い』という呼び方であってもその時だけは『魔法士』または『魔法師』と言い換えるべきだろう。


 あとは師匠のように他の呼び方では照れ臭いため『魔女』もしくは『魔法使い』と呼べと強要してくる変わり者もいる。そこにも注意が必要だ。

 何ともひねくれた師匠だ。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ