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57話 相談

「お久しぶりです。怪我の具合はどうですか?」

「予定よりも順調です。もしかしたら夏休み前に登校できるかもしれません」

「それは何よりです。あとこれが期末テスト範囲です。前回と同様に私が病室に出向いて監視官をしますので」

「分かりました。保志先生」

「養護教諭です」


 入院から早三ヵ月が経過。

 もう六月下旬で、来週の期末テストについて保志先生が一ヶ月ぶりの来訪。

 相変わらずの業務的な対応だけど、本人はこれこそが理想と言わんばかりな様子で期末テストについて説明スタート。恙なく業務報告が終わると、この病室に入れば必ず質問されることを保志先生も例に漏れずに尋ねてくる。


「君はサボテンが好きなのですか? 窓際に30個ほどありますけど」


 そう、小桜さんからのサボテン贈呈は今もなお継続。

 美羽ちゃんとの喧嘩もまだ続いていて、結局仲直りができないままズルズルとここまで来てしまったのだ。


「ええっと……、よく分からないです」


 毎日眺めていれば愛着が沸いてサボテン好きになり始めている自分がいるのだけど、小桜さんの真意が分からないまま受け入れることもできず、曖昧な返事しかできないのだ。

 そんな僕の様子に保志先生が尋ねてくる。


「悩みごとがあるように見えるのですが、よければ相談にのりますよ」

「うーん、そうですねぇ……」

「一人で考えても答えが出ないのであれば、他者に意見を求めるべきです。そうすることで情報が多角的になり、新しい視点が見つかる場合がありますよ」


 確かにこれ以上悩んだところで解決の糸口が見つかるとは思えないし、保志先生は養護教諭という立場から相談される機会が多いらしいし、ここは頼るしかない。


「じゃあ相談してもいいですか?」

「構いません。生徒の悩みに対応するのも養護教諭の責務です」


 そう断言されてから喧嘩の経緯を説明。

 本人はもう怒ってないと言ってはいるが、こうしてトゲトゲしいサボテンが毎日贈呈で、小桜さんの真意が分からずに悩んでいると伝えると、一つの質問が投げかけられる。


「あなたから見て小桜美夜さんは、素直な性格ですか?」

諸事情でバタバタしてましたが、落ち着きましたので。

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― 新着の感想 ―
[一言] なんか、相談するのが躊躇われるような先生だったけれど大丈夫かな。30個のサボテン、個室でないとおけないだろうなあ。そも、どこで買っているんだろう。もう相当複雑な魔方陣が書けそう
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