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24話 ベッド下に隠された本

「うわー、色々書いてあるなー」


 小桜さんに提出した課題が、先生チェックを経て返ってきた所だ。回答に○×、注意書き、アドバイス記載があったりで、まるで赤ペン先生だ。数学は最低限の記載なのに、国語は色々書いてあったり、英語はハンコ塗れだったりで、各先生の個性が如実に表れている。


「色々書いてありますけど、とりあえずはOKかな?」


 この感想にコクコクと頷く小桜さん。

 そして成果が出せて安堵している様子に、僕は深々と頭を下げる。


「小桜さんのおかげです。僕一人じゃ頑張れなかったので本当にありがとうございます」


 ここはしっかりお礼を言うべきと判断して頭を下げて、小桜さんが照れくさそうに小さく頷いてくれたけど、小桜さんに対する感謝の気持ちはこれだけでは足りない。

 なので謝辞を並べ続けて、その度に小桜さんの顔がどんどん赤くなっていき、そんな小桜さんも可愛いなと思いながら言葉を続けていたら、小桜さんがベッド下に潜り込んでしまったのである。


「ごめんなさい小桜さん。やり過ぎました」


 ようやく冷静に戻れたが時すでに遅しで、ベッド下から出てくる気配がない。あと小桜さんは頭からベッド下にもぐっているけど、潜れているのは上半身だけだからお尻が丸見えで、見えているのはスカートだから問題は無いけどシュールな光景だ。


「どうしたの? ベッドの下に潜って」


 そんなタイミングで森谷さんが病室に入ってくると、この状況に首を傾げる。


「もしかして、ベッドがタガタガしてた?」

「いえ、そういうのじゃなくて……」


 小桜さんを褒めちぎってこうなったとは言いづらい。

 なので何も答えられずにいたら、ハッと森谷さんが宣言する。


「ああ、羽生くんがベッド下に隠してるエロ本の没収か」


 ゴンッ!


 ベッド下から突き上げるような振動と鈍い音がした後、小桜さんのお尻がプルプルと震えだす。


「大丈夫ですか小桜さん!? 凄い音しましたけど!?」

「ごめんね美夜ちゃん。今のは冗談よ。羽生くんのエロ本はこのベッド下じゃなくて、羽生くん家のベッド下にあるから」

「そこは母に見つかってもう何も無いです!」


 そんな暴露話の末に小桜さんをベッド下から救出。

 そのあとはいつも通りに勉強会になったけど、気まずい空気だったのは言うまでもない。

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