表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

25/49

21


「それではユウタ様、日程については調整次第ご連絡いたします。

改めて、お引き受け頂き誠に感謝申し上げます。

それでは、失礼いたします。」


ワイズは、とある人物に連絡を取り終えた。


「ふぅ〜、やれやれ。

何でこんな面倒な事しなければならないんだ。

それもこれも、レベルが上がらなかったせいだ」


ワイズは、一人きりのオフィスで悪態をついた。


エマに発破をかけて、街を一つ侵略したまでは良かった。

そこから、街の住人全員を追い出すことをしなかったのは頂けない。

お陰で想定よりもレベルが上がらなかった。


というか、今回のダンジョンレベル上げの功労者は、ワイズと言っていい。

ワイズがこっそりとゲイルと兵士を街から逃がしたことで経験値を獲得した。

さらに、経験値に変えられそうな物を血眼になって探し、どうにかこうにかレベル20まで上げたのだ。


「あ"ーっ!!元の部署に戻りてぇ!!

何で俺がこんな面倒なことをっ!!」


実はワイズは、元々は別の部署にいた。

だが、ドラゴン・テイル国内ダンジョンの納税量が芳しくなく、上司にどうにかしてこいと異動を命じられたのだ。


「あのクソ上司、覚えてろよっ!

ハゲてしまえー!!

いや、その前に俺が心労でハゲそうっ!!」


これだから下っ端は、嫌だとボヤキながら頭をガシガシと掻きむしった。


「外まで声か漏れてるわよン、ワイズちゃん。」


「あっ、バーニーさん、お疲れ様です」


「お疲れ様ン、ワイズちゃん。

これ、ワイズちゃん宛の郵便物よン。」


「ありがとうございます。」


「部署が変わっても、相変わらず忙しそうねン」


「ええ、まぁ。

なかなか思うように事が運ばなくて・・・。」


「人生ってそういうモンよン。

思い通りに事が運ぶことの方が少ないんだからン。

元気だしてねン。」


「そうですよねぇ。」


「何か力に慣れる事があれば言ってねン」


「ん〜・・・そう言えば、バーニーさん。

そろそろ仕事の契約期間が切れるって言ってましたよね?」


「そうなのよン。

まだ次の仕事が決まってなくて困ってるのよねン。」


「へぇ・・・バーニーさん、ダンジョンに興味ありませんか?」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ