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エマはモンスターの召喚を終わらせ、街まで歩みを進めるモンスターの最後尾にキールと共についた。


エマの侵略構想はこうだ。


大木の姿で根が足に、枝が手となっている防御特化型のモンスター『ウッドウォール』。

このモンスターにエリアの苗木を植えてもらいながら、街をダンジョンエリアにするというものだ。


とはいえ、街からの反撃もあるだろう。

召喚されたモンスターは、ダンジョンのレベルがそのままモンスターのレベルとなる。

一般的な街に在中している兵士たちのレベルは20くらい。

普通ならば、召喚されたモンスターはすぐにやられてしまっても、おかしくはない。

だが、『ウッドウォール』は防御特化型。

攻撃力が低く動きも遅いが、防御力は高いためレベル20程度の兵士では、数人集まってようやく1体倒せるくらいなのだ。


そして、木の弱点となる火の対策として、水の精霊『ウンディーネ』を『ウッドウォール』と一緒に行動させる。

『ウッドウォール』の葉の中に隠れながら、火が放たれた場合は『ウンディーネ』が消火活動を速やかに行う。

さらに、『ウッドウォール』の接近戦の補助役として『森の笛吹き』。

このモンスターの笛の音を聴いたものは、眠ってしまう。

これで兵士の無力化をはかる。


また、ダンジョンエリアを速やかに広げるために、『エリアの苗木』の成長をぐんと速める『森の踊り子』を召喚した。

このモンスターにより苗木を急成長させ、1本あたりのエリア範囲を広げる。

少ない苗木で効果的にエリアの拡大を行う。


どのモンスターも攻撃力はほぼない。


真っ向勝負を捨てた侵略特化型の力技。

エマは、『ウッドウォール』に乗りながら、成功を祈った。

大丈夫、兵士を無力化し、ダンジョンエリアにしてしまえば、こちらのもの。


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