反抗②
「な、なんだのだコレは」
突如として現れた、最強種の魔物たち。
ダークネスはそれに顔を真っ青にし、たじろぐ。
まるで自分たちの目論見を砕かんとする事象の発生。
それにダークネスはしかし、懸命に気持ちを奮い立たせ命を下す。
「もッ、者共!! 我を守れ!!」
響く、ダークネスの声。
「その命を盾にッ、我の退路を確保するのだ!! 我にはまだッ、やらねばならぬことがあるのだからな!!」
1人後退り、その場から逃げようとするダークネス。
しかし、そこで三度、難易度hellは猛威を奮う。
「やめだやめだ」
「この状況で王もなにも関係ない。俺たちも人間。自分の命がかわいいに決まっている」
「こんなところで無駄死にするわけにはいかない」
ダークネスの取り巻きたち。
その者たちは口々に愚痴を溢し、ダークネスを見限る。
そして。
「どうやら魔物たちの狙いは、あんた」
「魔物はみんな。俺たちじゃなくお前を見ているからな」
「であるならッ、その首を差し出すまでよ!!」
目をぎらつかせ、ダークネスへと敵意を向けていく面々。
それぞれの武器である、剣や槍。そして短刀。
その刃先をダークネスへと固定しながら。
「なッ、なにを血迷っておるのだ!!」
血相を変え、額に血管を浮き上がらせるダークネス。
「貴様たちは我の配下ッ、護衛ッ、最後の最後までその命をもって我を守ることが使命ではないのか!?」
「黙れッ、偉そうに!!」
「この状況ッ、それを踏まえてもなお!! 自分がまだ王だと戯言を抜かすつもりか!?」
「今のあんたはただの偉そうなおっさんに過ぎない!! そんなおっさんの言葉にッ、我らが従うと思っているのか!?」
「さっさとその首を寄越せ!!」
難易度hell。
それにより、最悪のタイミングで部下の離反までも発生してしまったダークネス。
もはや打つ手無し。
その場に崩れ--
「く、くそぉ。この我がッ、この我がァ!!」
そう目を血走らせながら叫び、ダークネスは己の拳を地面に何度も打ちつける。
しかしその行為もまた、難易度hell。
ゴゴゴ……
「!?」
ダークネスの起こした振動。
それによって深き眠りから地竜が目を覚ましてしまったのであった。
〜〜〜
昼下がり。
食事を終え、少女たちはお昼寝をしていた。
"「たらふく食べるのじゃッ、重罪人であるお主たちには元気に刑期を全うする義務があるのじゃからな!!」"
食堂で響いたメアリーの言葉。
それを思い出し、クロードは微笑む。
大きなベッド。
そこですやすやと寝息を立てる、少女たち。
真ん中にスズを挟み、少女たちは幸せそうに眠っている。
それにクロードは、力を行使。
難易度調整
対象……これからの少女たちの人生
難易度……very hard→easy