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32 アルクリオと古代遺跡



「さて、君たちにここにきてもらったのは、ある頼みがあったからなんだ」


ヴィリスたちは、【漆黒】の剣士に呼び出され、この王城までやってきた。この国の王は、ヴィリスの実力に肝を抜かれ、彼が果たしてどんな人物なのかを気にしていた。


それと同時に、彼、いや彼らなら不可能とされてきたことですら成し遂げるだろうと、そう確信していた。


「頼み、とは何ですか」


「地下の古代遺跡に眠るゴーレム。その核にある秘宝をとってきてほしい。ミランダを打ち負かすほどの実力を兼ね備えた君なら、きっとできると思ってたんだ。どうかな」


「この僕じゃないと、ダメですか」


「僕らだけでは到底立ち向かえない相手なんだよ。古代遺跡の場所というのも、実はまだ掴めていない。まだ謎に包まれっぱなしなんだ」


「それなのに、なぜ地下遺跡にゴーレムが存在して、そこに秘宝が眠っているとわかるんですか」


「この国にはいくつか伝承が残されているんだ。そこのひとつに、ゴーレムについての記載がある」


「たった、それだけなわけないですよね」


存在するかどうかも怪しいものを調査しろというのは、いかがなものかとヴィリスは思わざるをえなかった。


「いや、僕は神から教えを授かったんだ。昨日、ふいに時が止まり、脳に直接、明瞭な光景が映し出されたんだ。伝承を彷彿とさせる、みょうに生々しい光景が。あたかもそこにいるような感覚を受けた。光景が映し終えられると、時がまた流れ出したような感覚で」


ヴィリスは確信した。これは、【神話】によるものだと。


「わかりました、引き受けます」


「報酬は、高くつけよう」

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