ノラ猫の夢
夢を見ました…
怖ろしい夢。
風呂場をノラ猫に占拠される夢。
わがもの顔の猫たちが、にゃあにゃあ鳴きながら、なあなあで廊下まで出て来ようとするのを、押し留めて。
仔猫がいるんだから、ちょっと融通利かせなさいよ、とでも言うように、図々しくすり寄る母猫。見れば仔猫は親指ほどで、10センチにも満たない。怖い。踏んだらどうするんだ。
猫が漏れないように、苦労して脱衣所兼洗濯場のガラス戸を閉め、鍵をかける。しまった。閉じ込められた。…自業自得だが。
すぐに猫どもに囲まれる。三毛だのハチワレだのが、スリスリふかふかモフモフと、鬱陶しくて進めない。後足で立ち上がってすがりつくもの、他の猫をよじ登って来るもの、腕にしがみつくもの。気がつくと、口内に仔猫が3匹入り込んでいた。怖い。噛んだらどうするんだ。
ようやく風呂場のドアにたどり着く。開けると、タイルの床に横たわっていたのは、うす茶のブチ猫とうす茶のシマ猫とシロ猫たち。伸びきって川の字のように一列になって、もっちりと詰まっている。何匹も何匹も。怖ろしい。
ふと見た窓からは、大小さまざまな猫が次々と入り込み、猫に埋まって動けなくなった。
目が覚めると、足元と胸元に猫が寝ているのは、通常仕様。
…まあ、もふもふしている訳ですが。
猫天国なのか、猫地獄なのか。