変革〜心の中のRevolution〜
今年も宜しくお願いします。
地の文がもっと上手くなりたい……
今、僕は山の奥の方へと歩き続けている。何かから逃げるように歩き続けている。おそらく、現実から逃げているのだろう。こんな状況に陥ると、どんな行動をすればいいか分からない。母親にも連絡すべきだが、画面には「通信サービスなし」の文字が表示されている。戻ってでも連絡するべきだろうが、戻りたくなかった。これが現実のものだと、認めてしまいそうだったから。
ずっと歩き続けていると、錆びついていて、いかにも幽霊が出そうな、古いトンネルが見えてきた。
近づいてみると、ボロボロになった木の看板がトンネルの右側に付いていた。赤で書かれた文字には黒い棒線が引かれてある。
『此ノ先ノ工事ハ中断サレタルニヨツテ通レズ』
何か文章に違和感を感じるがそう書かれてあった。黒い棒線が引かれた文字は、木がボロボロすぎて何が書かれてあるか分からない。
逃げろと言われてここまで来てみたが、特に何も起こらない。本当に何なのだろう。やっぱり夢じゃないかと思う。
「動くなァ!」
トンネルの前で悩んでいたら、突然服の後ろから声がした。動くなと言われたが恐る恐る振り返ってみると、銃口が向けられている。意味が分からなかった。
「ちょうどいい……お前を人質として連れて行く!」
今日は何なんだ。厄日か? この男性は何者なんだ? 思考が追いつかない。もう今にも涙が出てきそうだった。そして気づけば空は夕暮れの朱い色で染まっていた。あれは地震雲だっただろうか。
「特異点を見られたからもう終わりだと思ったが……まさか、ただの人間が居たとはなぁ! おっと……もがくな。お前の命は無いぜぇ?」
嗄れた声で言ってくる。さっきより強い力で締め付けてくる。何だ特異点って。訳の分からないことは言わないでほしい。それより、今は自分の命が危ないのだからどうにかしなければ……。
「普通の人間がいる訳無いッスよねぇ〜?」
どこからか声が聞こえた。女性だ。女性の声だ。
「あァ? 誰だ? 何処にいる!」
「あ・な・た・の……後ろッスよ〜!」
男性の腹部から剣が突き刺さっている。
最後までご覧頂きありがとうございます。
今年は、投稿頻度上げれるように頑張ります。