2.5,ナターシャの話
私は山の中ににある家に住んでいる独り身のババアだ
趣味でポーションを作っているからたまに、町に出て売ったり出張診療所をしたりしている
そして、自己満足でしかないのだが、格安でスラム街でも出張診療所を週一で開いていた
今日もいつも通り出張診療所を開き患者を見ていた
全員見終わり家に帰る途中ボロボロの少年を見つけた
少年は栄養が取れておらず痩せこけ、高熱で生死の境をさまよっていた
「大丈夫かい!しっかりしな!!」
すぐさま近寄り声をかける
すると、少年は閉じかけていた瞳を開け
弱々しい声でしかし嬉しそうな笑顔でお礼を言ってきた
思わず、涙がこぼれそうになる
絶対にこの子を助けたいその一心で声をかける
「何言ってんだい!こんな小さい子が命を諦めるんじゃないよ!!絶対に助けてやるからもう少し頑張りな!」
少年の目から涙がこぼれる
そして、目には光が戻ってきた
しかし、すぐに目を閉じてしまった
私は、少年を抱え上げ急いで診療所に戻る
今日は運良くポーションが少し余っていたのを思い出しすぐさま少年に振りかけるが、それだけじゃ足りない
なので、回復魔法を使うことにした
こういう時、回復魔法が得意でよかったと思う
少年の手を握り、全身に魔力を回すよう意識する
そこで問題が発生した
この少年の魔力回路が多すぎるのだ
今まで多くの人々を治療してきた
その中には魔法の才ある者もいたがその比ではない
しかも、この量は少年の体の規格外だ
一気に流すと体が耐えられないだろう…少年の顔色をうかがいながら慎重にゆっくりと魔力を流す
すると、少年の頬に赤みが戻ってきた
どうやら一命を取り留めたようだ
しかし、残っていたポーションはすべて使い切ってしまったしここは家に比べ設備が整っていない
とりあえず、少年の状態が安定している間に家に連れて帰ることにした
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何とか家に戻ってその後も看病を続けること丸一日
ようやく少年目を覚まし、「ロイド・シュバルツ」と名乗った
理由ありな子だとは思っていたが、まさかあのシュバルツ家の生き残りだとは…
再び眠った少年を見て私はこの子を引き取ることに決めた
その時は母性本能と罪悪感から決めた事がその後の人生を大きく変えることになるとはまだ私は知らなかった
遅くなって本当にごめんなさい!!
そして、閲覧人数1000人突破ありがとうございます(;▽;)
感無量です!!これからは出来るだけ早い更新を心がけたいです(p`・ω・´q)




