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13 イナセの野望
セクハラをされた次の日、イナセ達一行は黙々と道無き道を進み続け、ついに人工的に作られたような道を発見した。
「つ、ついに!」
「人間の街に行けるよ!」
「………………」
「あれ?みんなどうしたの?そんなに黙り込んで」
「あ、あの、兄貴…………」
「俺らゴブリンとそこの兎耳が人間の町に入ったら駆除されちまいますぜ」
「うん、知ってますよ」
「はあ!?あんたほんと何なの!?私達に死ねって?」
「い、いや別に僕が守るので大丈夫ですよ」
「あんたって本当に馬鹿ね」
「ま、まあとりあえず町の入り口近くまで行きましょう」
僕は、無理やり皆を門の近くまで移動させ、そこから少し離れた岩場に皆を座らせた。
「兄貴、なにをするんですか?」
「今からみんなで剣の稽古をしようと思います」
「「「は?」」」
「はい、それじゃあみんな自分の武器を持ってください」
「「「へ、へい!」」」
ゴブリン達は動揺しながらも武器を持った。
「よし、みんな一斉にかかってきて下さい」
こうして、地獄の特訓が始まった。




