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#2【認識】

【認識】

事情聴取とかなんとかしていくうちに

私のやったことを“強盗殺人罪”とかいう罪になるらしい。


初めて聞いた。


人間からバックを奪い取ることを強盗というのだ。

人間を殺すことを殺人っていうのだと。


そのあと裁判所とかいう場所に連れて行かれ、後ろのほうでいろんな人間たちが泣いている。中には

「人殺し!」とか「死神!」とか叫びながら。


法定とかいう部屋の真ん中に、腰くらいの高さの机、その上にマイクがある。


私の周りに弁護士とかいう人間はいない。

いるだけ無駄だな。


でも検察とかいう人間達はいる。

なんのために?


そんなのは知らない。


そんなことより、ここで何をしゃべればいいの?

とりあえず、謝ればいいのかな?


私の目の前にいる人間たちに

「ごめんなさい」と言ってみた。


すると、「ふざけるな!!」ってうしろに座っている人間達が叫んでいる。

やかましい……。


でも、私はこう思っている。

“お前たちはゴキブリなどの害虫が醜いとすぐ殺すくせに、人間を殺してなにが悪い?”と。


その思いを、よくわからない話を聞いたあと、裁判長とかいう人間に向かって堂々と言った。


出た判決は、

「被告人を即刻死刑とする」

だと。


正直興味ないから憶えていない。

憶える気もさえ起きない。


別に悪いことをしたとは微塵も感じていない。

正しいことをやったとも感じていない。


“やってしまったものは仕方ない。”


そんな認識。


そんなことを思っているから泣きながら「人殺し!」なんて言われるのだろう。

別にどう思われようが関係ない。


ただ、やりたいことをやる。それだけ。


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