表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/22

#13【本番】

5分の休憩が終わり席に着こうとしたら、

「先ほど座った席には座らないように!」


葛飾がまた叫んだ。


はいはい。


というわけで向かいの3と書かれた席に座った。


ほかの人間たちは、葛飾の言うとおり先ほどとは違う席に座った。


12のところには、私。

 3のところには、156番。

 6のところには、179番。

 9のところには、105番。


「それでは、本番を始める。一同、礼!」


ペコッ、と頭を下げ、すぐさま上げた。


「では本番用のルールを発表する。一度しか言わないからよく聞くように。ゲームのルールは先ほどの練習と同じだが、負けた者つまり最下位の者には、即死刑に処する」


はっ!?


「ただし内容は、残ったトランプの絵柄で決めるので、ここでは申し上げられない」


なんてこった! そとに出たいという夢がかなわないまま死ぬのか……。


そんなことはお構いなしに、参加者にトランプを配った。

配り終わると、すぐさま、カードを捨て始めた。


まるで自分が最下位にならない自信があるみたいだ。


それから1分もしないうちに準備が整った。


現在、

12のところに座っている私は、5枚。

 3のところに座っている156番は、9枚。

 6のところに座っている179番は、5枚。

そして、9のところに座っている105番は、6枚。


といったところか。


「では、始めよう。ゲームの最初は、すべて12の椅子に座っているやつからだ」


始まった……、死と隣り合わせのじじ抜きが。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ