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#10【会場】
なんだここ?
「ここにある唯一の遊び場だ」
そう言うと、
ギィ~
音を立てながら扉を開けた。
眩しいくらいの光が、私を包み込んだ。
うわぁ~、眼が痛い~。
ずっと暗い部屋にいたから、余計眩しかった。
少しずつ目が慣れてきた。
すると、全面真っ白な壁で覆われた部屋が現れた。
部屋に入ると、丸いテーブルが1つ、椅子が4つくらいあった。全部真っ白であるため数えるのが一苦労。
どこでもいいから座れ、と言われた。
じゃあお言葉に甘えて。
椅子には時計でいう12、3、6、9みたいな文字が書かれてあった。
私は悩むことなく9のところに座った。
その後、続々といろんな人間が入ってきた。
みんな目隠しに手錠をかけている。
そして目隠しを外されると、私と同じリアクションをとった。
そうなるのが普通だ。
入ってきた人間たちは、空いている12、3、6に座った。
私以外の人間たちは、軽く会釈している。
ほう。




