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序章 痛みと小鳥
少女として生きる小鳥のお話です。
小さな小鳥は人の痛みを知るために地表におりたちました。
小さな小鳥はたくさんの人をみました。
恋、別れ、終わり
たくさんの痛みや悲しみをしりました。
小さな小鳥は人間の痛みをしるたびに傷ついていくのをかんじました。
そして、小さな小鳥はとぶことができなくなってしまいました。
戻れなくなってしまいました。
小さな小鳥は人間になり生きることにしました。
二度と戻れなくなるけど人間として。
小さな小鳥は小さな少女になりました。
小さな少女はたくさんの人と出会いました。別れました。
自分の痛み、悲しみをかんじました。
小さな少女は嬉しくて泣いてしまいました。
初めての涙でした。
小さな少女は地表で死にました。
友達というものといっしょに…
小さな小鳥は今度は最初から人間になりたいと思いました。
つらく 悲しく 苦しいけれど
嬉しい……そんなことがあったからです。
今回は、序章というわけです。
次からは少女の生き方を少しずつ書きたいと思います。
時間軸がたまに戻りますがご了承下さい………