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転生

翌朝、俺はついに、ゆきの元へ転生する。


「クリス。いよいよだが、心の準備はできたか?」


「ああ。いつでも大丈夫だ。」


魔法を使えばお父様たちにも会える。

そのおかげで寂しさはない気がする。


「クリス。今から魔法を伝える。俺が今から使う魔法はシンプルで転生魔法という魔法だ。呪文はオルトエクソディア。これを唱えたら向こうに行ける。そのとき、お前が強くゆきのことを考えていないとゆきの元へは行けないからな。ゆきへの想いが強ければ強いほどゆきの居場所の近くに転生出来る。だから、なるべく強く想うようにしろよ。」


「分かった。」


「クリス…ゆきによろしくね…?身体にも気をつけるのよ?」


「お母様…もちろんです。必ず連絡しますから。」


「クリス。別世界でもしっかりやるんだぞ?」


「はい。お父様。」


「クリス。俺が今言った魔法はお前自身も使える。いつでも、ここに来れるぞ?」


「…ほんとか?」


「ああ。ゆきと来たらいいさ。」


「ありがとう。レイスト…兄さん…」


「…!!!」


兄さん…まさか兄さんがいるなんて想像もしてなかった。まさか兄さんと呼ぶ日がくることも…なんか、新鮮だ…


「クリス、またな。」


「またね…クリス…」


「ああ、またな。アーサー、レイン。」


「クリス。準備はいいか?」


「ああ。いつでもやってくれ。」


「分かった。」


俺はみんなの前に立ち、


「行ってくる。」


と言った。そして、レイストが魔法を唱えた。


「転生魔法。オルトエクソディア。」


俺は光に包まれ目を閉じた。ゆきを強く想って…


──そして、ついに目を開けると。


「…!ここは…一体…どこなんだ…?…!!服も見たことない服だ…家も全然違うぞ…」


周りを見れば、あっちとは違う景色。

不思議な感じだ…それに、人の視線が…なんで俺をそんなに見るんだ…?何か変なのか…?それより…


「ゆきはどこだ…?」


ゆきはシャーロットの中にいたからゆきの顔も声も知らない…


「仕方ないか…歩いて探すしかないな。」


歩いていればゆきは見つかるだろう…

ゆきは俺のことを分かるはずだ…


すると、後ろから声をかけられた。


「あの…」


「!?」


「お兄さん、イケメンですね?今一人ですか?良ければ、お茶しません?」


「すまない…人を探してるからな。」


「ええー!こんなイケメンを放っておく人いるの!?あり得な〜い。女の人ならそんな人やめといて私と一緒に行きましょ?」


腕に絡みついてくる…気持ち悪い。


「触るな…!」


「…っ!!」


そして女は怯えながら走り去っていった。

すると、また後ろから声が。


「…クリス…様…?」


「…!!…君が…ゆき…なのか…?」


黒くて綺麗な長い髪に、顔はシャーロットと瓜二つ…いや、シャーロット以上にかわいくて綺麗だ…


「クリス様…ゆきです……でも、どうしてここに…」


思わず俺はゆきを抱きしめた。

ああ…やっと本物の愛しい女性に触れられた…


「ゆきに会いに来たんだ…レイストに頼んで、転生魔法を使ってここに来た…」


「…ダメじゃないですか…あなたは将来、国の王になる方なのですよ?そんなお方がここに来てはダメじゃないですか…」


「…国のことなら大丈夫だ…ゆき。レイストやルーシェがいるからな。」


「クリス様…」


「なぁ…ゆき…俺が来ては迷惑だったか…?もしかして、本当の君には最初から相手の男がいたのでは…」


そう言うとゆきは、


「そんなわけないじゃないですか!私、言いましたよね!こんなにも愛したのはあなたが初めてだと!これは、私自身の本心ですよ!?」


「……!!すまない…ゆき…」


もう一度強く抱きしめれば、ゆきからも強く抱きしめ返される…


「クリス様…こんなにすぐに会えるなんて…思ってもいませんでした…」

いつも読んでいただき誠にありがとうございます!もしよろしければ、ブックマークや☆評価を頂けますと今後の作品づくりの励みになりますのでよろしくお願いします!!

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