最後の感覚
「…クリス様…っ…」
「なんだ…」
優しくそう聞いてくれるクリス様…
「笑ってください…」
「分かった…」
「そうです…私はその笑った顔が好きです…あなたのその顔を見るとなんでも許してしまうし、なんでもしてあげたくなるんです…」
そう言うとクリス様は少し顔を赤くした。
「クリス様……あなたの腕の中は落ち着きますね…眠くなってきました…この腕の中に閉じ込められているときがすごく幸せなんです…あなたの温もりをよく感じる…」
そう言えばさっきよりも強く抱きしめてくれる…
痛いのに、この痛ささえ幸せだと思う…
すると、クリス様が、
「レイスト…ゆきの魂はどこへ行くんだ…」
「元の世界に帰るだけだ。もちろん、シャーロットは俺が魔法は使えば何事もなかったように身体も一瞬で治る。」
「そうか…」
何かを考えている顔が見える…
シャーロットもレイストの魔法で怪我が全て治る…
それに私の魂は、元の世界に戻るんだ…
そうなったら、もう…クリス様と話すこともドキドキすることも、こうやって抱きしめられることもなくなってしまうんだね…
いやだな…
ああ…眠くなってきた…
「クリス様…クリス様…好き…あなたが好きです…愛してます…」
「…ゆき…俺も、君を愛してる…シャーロットじゃなく、ゆきを…」
「ふふっ…嬉しい…です…クリス様……」
「ゆき…愛してる…」
──チュ
最後に感じたのは長い口づけをしたクリス様の唇の感覚だった…
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