メリーナの過去
「私は元々、聖女の候補だったわ!聖女になるためにありとあらゆる人助けをしたわ!それなのに…選ばれたのは違う女だった…私以上に相応しい聖女はいないわ!なのに、選ばれたのは違う女…許せないでしょ?だから私は堕天使になった…そして選ばれた聖女も選んだシスターも全員殺したわ!!そして、その男を聖人に仕立て上げ、この世界を壊そうとしたの!この男は必ず自分の両親が生きていると、しかも王家だと知れば必ず魔王となる。それを待っていたの!それなのに…復讐のために聖女になれそうな性格を持つ別世界の女の魂を連れてきた…だけど、気づいたの…それを壊せばこの世界は簡単に消えるってことがね!あなたは完全な聖女の器だけど…それが邪魔なの…この世界は私だけのもの…未来なんてないわ!あははっ!」
この人は自分が聖女に選ばれなかったという理由だけでこんな行動を起こしてるのね…
「もう…やめ…て…」
「あははっ!やめないわ!私はあなたが死ぬまでね!」
そう言ってまた魔法を唱えてきた。
「雷喰牙。ボルトタスク。」
「う…ッ……」
私はクリス様を庇うように盾になった。
「シャーロット!やめろ!どけ!」
「クリス様!動かないで…ください…」
「いいから。どくんだ…」
「うるさいですよ…どれだけ言われてもどきません…」
「なぜだ!なぜ、そこまでする!お前は、お前は、」
私がシャーロットじゃなく、誰か分からないからこそ、不思議なんだろう…
「愛してしまったから…あなたを…」
「…!!」
「メリーナさんの言った通り、私はシャーロットじゃない…身体はシャーロットだけど中身は全くの別人なの…元の世界で、この国のゲームがあったの…私はそれをやってた…でも、そのゲームの内容に納得できなかった…シャーロットは本当はすごくいい子なのに、両親たちからの酷い扱いのせいで、ありとあらゆることをされ、最後はクリス様、あなたに殺されるんです…」
「俺が…」
「どれだけ、やっても最後はあなたに殺される…その展開がすごく嫌だった…そう思っていたらいつの間にか、この世界に転生していたんです…クリス様…私があなたに最初に近づいたのは、そのシャーロットに幸せになってもらうためでした…そのためには、シャーロットがあなたと結ばれなければならなかった…だから近づいたんです…最低ですよね……ほんと…」
「……」
「でも、いつのまにか、私自身が好きになっていたんです…このままずっと…あなたのそばにいたいと…初めて愛してしまったから…だけど、あなたのそばにいたいと言う言葉が嬉しい反面、申し訳なく思ったんです…私はシャーロットじゃないのに…騙してるのに…こんなにも沢山幸せをくれるあなたに…いつか伝えないとって、そう思ってたけど、怖かった…もう、あなたの笑顔が見れないと思うと…でも、バレちゃった…私の聖女として最初で最後のお仕事をしますね…」
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