真実
教会付近へ近づくと燃え上がる森。
馬車で入ることは出来ず、歩いて進むことしかできない。
「行こうか。」
ラスタ国王陛下のその一言に私たちは森を進んでいく。
(煙がすごい…)
瞬く間に燃え上がって広がっていく炎。
やっと教会が見えたとき、人の姿が見えた。
「誰だ…」
ラスタ国王陛下がそう言うと、その人は振り向いた。
「レイスト…」
「レイストさん…」
彼は私たちを見ると笑った。
「やっと、来たね?待ってたよ…」
「やめてくれ…こんなことは…」
ラスタ国王陛下がそう言えば、
「あなたたちが俺を捨てたんだろ…」
そう言って、また寂しそうな顔をする。
「シャーロット、待て!」
私はクリス様の言葉を聞かずにレイストに近づいた。
「あなたは自分を捨てた人に復讐がしたいのでしょ?なのにどうして?どうしてそんなに寂しそうな顔をするの…?本当はこんなことしたくないんでしょ…?レイストさん…あなたはただ、両親に会いたかった。そうでしょ?」
私がそう言うと、優しく微笑んだ。
「そうだよ…君の言う通りだ…こうやって君が俺の言ったことを伝えてくれれば、必ず、来てくれると、会えるとそう信じていた。ごめんね…君をそんなことのために利用したんだ。」
「なら、私の力って…」
そう、あの時言われた、私の力が必要っていうのはどういう意味なの…?
「君にはただ、聖女になってほしかったから連れてきただけだよ。」
「だから!どうして…」
「それは…もうすぐ分かるよ…その意味が…」
どういうこと…?
私がこの世界に転生してきた、ううん…転生させられたその意味がもうすぐ分かるって…
「レイスト。それはどういうことだ!シャーロットを聖女にするために連れてきたって…」
クリス様が前に出てレイストに聞く。
言ってしまったらどうなるんだろう…
騙していたのだから捕えられる…?
それとも、この場で切り捨てられる…?
クリス様を騙していたのだから仕方ないよね…
だって言えなかったんだもの…
こんなにも、そばにいたくて、愛してしまったから…
言えば必ず終わりになる。そう想像しているから。
クリス様の愛してるシャーロットは、偽物。
本物のシャーロットは私の中にまだ眠ってる…
いつかはバレてしまうんだ…
そして、ここで私の運命は終わるんだ…
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