予感
「クリス様…あの…」
「なんだ…?」
何かを言いたそうにしているシャーロット。
「えっと…」
「……」
なんだ…なんでそんなに改まった感じなんだ…?
不安になるんだが…
「クリス様…明日、お時間はありますか…?」
「明日は…そうだなぁ…夕方からは何もないが…」
俺がそう言えばパァッと明るくなる顔。
…かわいい…
「クリス様、明日の夕方から少しデートしませんか…?」
「…デートか…?」
「…はい…最近、色々と忙しくて…その……二人の時間がほしいなぁと思って……あっ!もちろん、あれですよ!クリス様が嫌なのであれば…全然…」
あぁ…なんてかわいいんだろうか…
俺と二人の時間が欲しいなんて…
寝室は二人で使ってるから割と二人の時間はあると思う。だけど、俺はそれでも足りないと思っていた。でもそれは、俺だけじゃなくシャーロットも思っていたんだな…顔を真っ赤にして照れながら言ってくれたシャーロットがかわいい…なんでこんなにかわいいんだ?天使か…?女神か…?いやいや、シャーロットは聖女だ…流石にかわいすぎるだろ…この子が俺の未来の妻だぞ…今でこの感じだったら、俺、どうなるんだ…?
「あの…クリス様…?」
「あぁ…すまない…明日、デートしよう。夕食も二人でな。」
「ありがとうございます…!!」
嬉しそうな顔してるなぁ…
笑顔がかわいいなぁ…
「クリス様、明日も朝、早いのでしょ?早く寝ますよ!」
「ああ。そうだな。」
俺の手を引いてベッドへ向かうシャーロット。
手が小さい…この手を離したくない…
なぜだろう…嫌な予感があるんだ…
いつか、消えてしまうんじゃないかと…
想像もしたくないことだ。シャーロットが俺のそばからいなくなってしまうなんて…でも、その予感がよぎってしまうのはなぜなんだ…
「…クリス様…?どうかなさいましたか?それとも、どこか具合でも悪いのですか…?」
「いや、大丈夫だ。」
それなら良かったと微笑むシャーロット。
この笑顔がずっと見ていたい…
そして俺の腕の中で眠りだしたシャーロット。
「シャーロット、俺のそばにいてくれ…」
そう願いながら額にキスをして俺は眠った。
だけど、俺は知らなかったんだ…
その予感が当たってしまうことも、その魔の手がもうすぐそこにあることも…




