気になるあの男
「シャーロット。あのレイストという男。どう思う?」
「レイストさんですか?特には何も…」
「そうか…」
「何かありましたか…?」
「いや、なんでもないんだ。気にしないでくれ。」
「…?分かりました…」
俺はあのレイストという男が気になる…
確かに好青年ではあるが、何か変な感じがする…
それに、気に食わない…だって、シャーロットを見る目が完全になにかを考えてるような目だった。勘違いかもしれないが…でも、あの男がすごく気になるなぁ…
(調べるか…)
俺たちは屋敷へ戻り、シャーロットには先に屋敷へ入ってもらうことにして、俺は頼みごとをしにある男の元へ向かった。
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「久しぶりだな。トーレス。」
「おお、クリスじゃないか。久しぶりだな。」
この男はトーレス。いわゆる探偵だ。俺とは幼少期からの仲で、アーサーやレインと同じ幼馴染でよく四人で会っていた。ちなみに、この男が探偵だということを知ってるのは俺たち四人しかいない。トーレスは街で商売をしながら探偵をしている。俺がよく調査を頼むんだが最近は大きな事件もなかったせいで全く会っていなかった。だけど、今回の件は重要事件だ。
「久しぶりだが、何の用だ?」
「トーレス。お前に頼みがある。」
「俺に?」
「ああ。」
「教えてくれ。」
「実はな…」
俺は今、調査していることを話した。
「そんなことが会ったんだな…まあ、俺は、独自にシャーロットさんを調べてたから悪女は嘘だって知ってたけどね。」
「知ってたのか…」
「ああ、もちろんだ。俺は探偵でもあるんだぞ?気になったことはすぐに調べるさ。」
トーレスは昔から変わらないなと思った。
昔から気になったことはとことん追求していくタイプだった。まあそれが、探偵に活かされてるんだけどな。
「お前に、ある男を調べてほしいんだ。」
「ある男…?」
「ああ。【Savor of the Blue 】っていうお店は知ってるだろ?」
「ああ。何度も行ったことがあるからな。」
「実はな、そこに新しい従業員が入ったんだ。」
「新しい従業員か…で、名前は?」
「名前はレイストという青年だ。年齢は大体、シャーロットと同い年ぐらいだ。」
「その男がなんかしたのか?」
「いや、そうではないんだが、何か気になるんだ…」
トーレスは悩みながらこう言った。
「そのモヤっていうのにそのレイストって男が関わってるってことか?」
「可能性はある。」
また少し悩むトーレスだったが、
「分かった。調べてみるよ。何か分かれば屋敷へ行く。シャーロットさんにも会って挨拶したいからな。」
「トーレス、ありがとう。くれぐれも慎重にな…」
「分かってるよ。安心しろ、クリス。俺にも魔法があるんだからな。」
「まあ、そうだな。」
俺はトーレスと別れ屋敷へ戻った。
屋敷へ戻れば、笑顔で出迎えてくれるシャーロット。
「クリス様、おかえりなさいませ!」
(ああ…かわいい…世界一かわいい…早く、婚儀を済ませたい…必ず、全てを解決して、婚儀を進める…)
「ただいま。シャーロット。」
シャーロットにはまだ、トーレスのことは内緒にしておこう…




