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解けない魔法

目を覚ませばもう昼になっていた。


「シャーロット、おはよう。」


「クリス様…おはようございます…」


私の隣で微笑んでいるクリス様。


「どうかなさいましたか…?」


そう聞けばクリス様は、


「いや、シャーロットは寝顔も寝起きの顔もかわいいんだなと思って。」


「…起きてすぐやめてください…」


「あははっ!分かったよ。」


本当に分かってるのかなぁ…


「シャーロット。今日は行くところがある。」


「どこですか…?」


「アーサーとレインのところだ。」


「分かりました。」


今日は、アーサー様とレイン様のところに行くのね。

そういえば、あのとき以来会ってないわね…



────────────────────



部屋を出て食事をした私たちは、ソフィアとリューストも連れてアーサー様とレイン様がいる『ブラッドウルフ』の騎士団本部へ向かった。


「ここが騎士団本部…」


「ああ、そうだ。」


初めて来た場所に私は緊張する。

でも、その緊張はすぐにほぐれた。だって、


「クリス様、シャーロット様。ようこそお越しくださいました。」


「アーサー様…!レイン様…!」


そんなに前ではないはずなのにすごく久しぶりに感じる…


「アーサー、レイン。堅苦しいからやめてくれ…」


「んー…分かったよ!第一王子殿下が言うなら!」


「そうだね…」


そう言うと二人は部屋へ案内してくれた。


「そういえば、シャーロット。聖女に選ばれたんだってね!おめでとう!」


「おめでとう…シャーロット…」


「アーサー様、レイン様。ありがとうございます。」


私が聖女になったことを知ってるということは、街でも知られたってこと。不安だなぁ…いやいや!ダメダメ!今日はそんな風に考えてる暇はないの!今日は本題があるんだから…


「で、クリス。今日は何の用できたの?」


「ああ、実はな…」


クリス様と私が聞きたかったこと。それは、尋問した際に、アルフレッド様が「私たちはこれから何が起きるのか知らない」と言っていたときと、シューセント様がクリス様に私のことを「そばでしっかり守ったほうがいい」と言ったとき、そして、お父様にアーサー様たちの伯父様を暴行し殺害した男たちの正体を聞いたときに全てモヤがかかったことについてだった。


「アーサー、レイン。何か知ってることはないか?」


二人が少し考えているとき、レイン様が突然、思い出したようにこう話した。


「そういえば…ある魔法があって…その魔法っていうのが、幻影遮断魔法って言うんだけど…」


「幻影遮断魔法…?」


「うん…この魔法は、例えばある組織のボスが仲間たちは正体を知ってるけど、関わりのない他人がボスのことについて聞こうとしたとき、または魔法を使って知ろうとしたとき、仲間たちには何の影響もないけど、聞こうとしてきた人間や魔法で知ろうとした人間には姿や声など全部がモヤのように見えて認識できない魔法なんだ…」


そんな魔法があるの…?


「使える人間を知ってるか?」


「さあ…分からない…」


「アーサーは?」


「俺も分からないよ。俺も魔法の存在しか知らなかったからね。」


「何か、そのモヤを消す方法は分からないですか…?」


その方法があれば、必ず真実に辿り着ける。


「一つだけあるよ…実は、その魔法は一度使うと一生解けないんだ。でも、実際にそのモヤがかかった人物の正体を暴くとモヤが消えて見えるらしい…」


ということは、その人を探して正体を暴き、尋問のときに魔法を使えば正体が暴かれた分、そのモヤが無くなって鮮明に見えるようになるのね…


「調べていくしかないですね。クリス様。」


「ああ…そうだなぁ…」


「あ…でも、そのモヤがかかった人物にただ会っただけでは解けないからね…解くには、完全にその正体を暴いて、そいつも認めなければモヤは消えないから…」


…相当難しいのね…


「時間はかかるだろうがやるしかないな…」


「クリス様。私も手伝います。」


「ダメだ。危なさすぎる。俺一人でやる。」


「大丈夫です。それに一人より二人の方が見つけやすいと思います。それに私には魔法がありますから!」


そう言うとレイン様が、


「言うの忘れてたけど、幻影遮断魔法を使ってる人の正体を知るために真実の魔法を使っても効果はないよ…」


「…そんなぁ…」


魔法が使えないなら、もっと大変になりそう…

すると、


「シャーロット様!私も手伝います!魔法が通用しないのなら、お二人だけでは大変だと思います…なので、私も手伝います!」


「シャーロット様。私もお手伝いさせていただきます。」


「ソフィア、リュースト…ありがとう…」


私たち三人にクリス様は呆れたようにしていたけど、クリス様のその顔は私たちを心配しての顔だって私は知ってる。


「くれぐれも気をつけろよ。危なくなったらすぐに逃げるんだ。」


「「分かりました。」」


私たちは怪しいと思った人に一度絞って調べていくことにした。


馬車の中では、クリス様に少し怒られた。

そして、そばを離れるなと…

ということで、私とクリス様は一緒に調査をすることになった…

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