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久しぶりの場所で二人きり

「シャーロット、せっかくだから二人でセリフィアガーデンに行かないか?」


屋敷へ着いてすぐそう言われてソフィアたちも何かあればダメだから着いて行くと言ってたけど、クリス様が二人がいいとお願いしていたので、ソフィアたちは仕方なく着いてくることを諦めていた。そして、私たちはセリフィアガーデンへ向かった。


「セリフィアガーデンへ行くのは久しぶりですね!」


「ああ、そうだな。…いつぶりだ…?」


いつぶりだろ…


「あ!セリーヌ王妃様への演奏のために前日練習していた日ですよ!」


「あの日か…あの日のシャーロットも綺麗だったなぁ…」


真っ直ぐな目でそう伝えてくるからどうしても恥ずかしい…


「…真っ直ぐな目で、そんなことを言わないでください!」


私がそう言うとクリス様は笑って、


「シャーロットの顔を赤くする姿を見るのは大好きだ。それに、俺は綺麗だと思えば、綺麗だと言う。」


「…素直なことは良いことですが、少しは抑えてください…」


そう言うとクリス様は、


「分かったよ。努力する。」


はあ…多分、無理だろうなぁ…

なぜなら、毎日似たような会話をしてる。

なのに、翌日にはすぐに忘れてる…

他のことは覚えてるのに!!


もう…!嬉しいけど、クリス様の甘さは甘すぎていつか胃もたれしてしまいそう…でも、なぜかその甘さを自分が求めてしまってるんだよね…


色々考えているうちに、いつのまにかセリフィアガーデンに着いた。


「シャーロット。おいで。」


そう言って手を差し伸べるクリス様。


「ありがとうございます…」


クリス様の手に私の手を重ねれば、クリス様に引っ張られる。


「きゃっ!」


「あははっ!」


「クリス様!」


私はクリス様に抱きしめられている…しかも、私の足が浮いてる…


「危ないですよ!クリス様が怪我をしてしまったらどうするのですか…」


私がそう言うとクリス様は私を下におろし、抱きしめた状態で、


「本当に…シャーロットは自分のことよりも、人のことを心配するのだな…」


と言った。


「だって、大切な人が傷つくのは見たくないですから…」


「俺も同じだ。大切なシャーロットが傷つかなければそれでいい。」


私たちはお互いに自分のことも大事にしてと言うけど、やっぱりそれは無理だわ…


「私たちはお互いを大事にするのが一番ですね。ふふっ…!」


「確かにそうだな。あははっ!」


私たちはそうやって笑い合っては咲いている花たちを見つめた…


「いつ見ても綺麗ですね…」


「ああ…そうだな…でも、この花よりも綺麗なものを知ってるよ。」


「…なんですか…?」


クリス様は私の頬に手を添えて、


「シャーロット。君だよ。」


と言った。クリス様は本当に懲りないのね…


「…ありがとうございます…」


毎日毎日、クリス様のペースに飲まれてる…

いつか絶対に逆の立場にしてやる…!!

そうやって油断していると、


──チュ


「…!!」


「シャーロット。油断しすぎだ。」


「… ⁄ ⁄ ⁄」


外でするなんて……!!


「シャーロット、顔が赤くなってるぞ?かわいいな。あははっ!」


毎回毎回、私が顔を赤らめるたびにクリス様は言ってくる。


「もう!クリス様なんて知りません!!」


私が少し怒ったフリをすれば、


「すまない…シャーロット…怒らないでくれ…君がかわいくて仕方がないんだ…」


慌てるクリス様が面白くて、私は我慢できなかった。


「あははははっ!クリス様、私は怒ってませんよ!」


そう言えば、安心した表情を見せるクリス様。


「…シャーロットは笑顔が一番だ。」


そう言うから私も言った。


「クリス様も笑顔が一番です。」と。



日も暮れはじめたので、私たちは屋敷へ帰ることにした。

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