尋問②
次の尋問もアルフレッド様と同じように衛兵が二人、そしてその前に座るのはヒューデル元公爵。
ヒューデル元公爵は疲れきった表情をしていたけど、クリス様の姿を見た瞬間、
「クリス第一王子殿下、ここから出してください!私は無実なのです!」
そう言って暴れだすヒューデル元公爵に後ろにいた衛兵二人が必死に止め、改めて椅子に座らせる。
そしてクリス様は先程アルフレッド様に伝えたように、
「ヒューデル・ナルティース。国王陛下の勅命により、この尋問は私、第一王子クリスが執り行う。」
と伝えた。
クリス様から合図をもらい私は魔法を使った。
「真実の魔法。インヴィスト。」
心の中で唱えれば、ヒューデル元公爵が光を放った。
私はクリス様に合図をして尋問が始まった。
「ヒューデル元公爵。お前はなぜ元妻にあのようなことをした。」
そう聞くとヒューデル元公爵は慌てながら、
「それは!あの…えっと…仕方がなかったのです!私のような貴族があんな平民が妻だと知られればナルティース家の名に泥がつく。それに比べ今の妻は貴族のもの。平民か貴族、どちらを選ぶとなれば貴族を選ぶのは当たり前ではありませんか!」
その言葉にクリス様は、酷く呆れていた。
「ふざけるな。何が仕方がないだ。人を殺しておいて仕方がないという言葉が通用すると思っているのか?それに、ナルティース家の名に泥を塗ったのは紛れもないお前たちじゃないか。」
そう言われるとヒューデル元公爵は絶望していた。
そして、クリス様は尋問を続ける。
「アーサーたちの伯父を殺害することをランシェル・トルデイン命じたのはお前だな?」
「違います!!あれは、ランシェルが勝手にやったことで!」
そう言うヒューデル元公爵。
クリス様は私を見てくるから、私は首を縦に振った。
ヒューデル元公爵は嘘をついた。
彼から放たれた光にはっきりと映し出されたのはそのときの命令だった。
「お前は今、嘘をついたな。」
「ちがっ…」
「諦めろ。もうバレているりここで嘘をついたところで罪が軽くなることなど一つもない。」
そう言うとヒューデル元公爵は素直に認めた。
ヒューデル元公爵は正直に全てを白状した。
その内容は、アーサー様が罪を暴くことを決めるきっかけになったあの時に聞いた内容と全く同じだった。
私はその内容をアーサー様に教えてもらったからよく覚えている。なぜならその中には私に対する話もあったから。あの話は正直不快だからこそ、一度たりとも忘れることはない。
クリス様に嘘はないと伝え、ヒューデル元公爵の今日の尋問は終わった。
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