尋問
翌日、私はクリス様と共に調査を始めた。
「クリス様、今から何をするんですか?」
「今から尋問をするんだ。お父様が俺に任せると言ってくれたからな。」
「そうなんですね。私もお手伝い出来ることはあるのですか?」
「ああ。シャーロットには魔法を使ってもらいたい。」
「分かりました。」
クリス様が言うには私の魔法を使って嘘をついているかどうかを見抜いてほしいらしい。本当はレイン様に頼もうとしてたらしいけど、騎士団の方が忙しく今は手が離せないらしい。
尋問室へ向かうとそこには、衛兵が二人立っており、その二人の前には鉄製の拘束具が手首につけられ椅子に座っている一人の男。
ナルティース家のアルフレッド様だ。
アルフレッド様はどこか虚な目をしていた。
「アルフレッド・ナルティース。国王陛下の勅命により、この尋問は私、第一王子クリスが執り行う。」
そう言うとアルフレッド様はこちらを見て薄気味悪く笑う。
「では、尋問を始める。」
私とクリス様はアルフレッド様の向かい側に座り、尋問を始めた。私はその前に魔法を使う。
「真実の魔法。インヴィスト。」
心の中で唱えれば、アルフレッド様が光を放つ。
この光は私とクリス様にしか見えていない。
私はクリス様に合図をするとやっと尋問が始まった。
「まず聞く。お前はどうして暴行した。」
あの二人、アーサー様たちのお母様とその伯父様のこと。相変わらずアルフレッド様は不気味な笑みを浮かべてる。
「さあー。ただ、楽しくて?あははっ!」
私の方を一度見るクリス様。
アルフレッド様が嘘をついているかどうかを知りたいんだろう。だけど私は首を横に振った。アルフレッド様が今言ったことに何一つ嘘はない。
「何が楽しかったんだ?」
「苦しむ姿を見るのが。」
嘘はない…そしてそれに続くように、
「だって思わないか?人が目の前で痛みに悶え苦しむんだ。最高の瞬間だろ!?興奮しないか!あははっ!な?クリス、お前もそう思うだろ!?」
そう言うアルフレッド様に後ろにいる二人の衛兵が無礼者というけど、クリス様はそれを止めた。
そしてクリス様はまた私を見た。
私はまた首を横に振った。
アルフレッド様は嘘をついていなかったから。
これが、アルフレッド様の本心であり本性。
そう思うと恐怖しかなかった。
「お前は人を殺したんだ。それなりの罪が与えられることは分かっているのだろうな?」
「別に。なんでもいいさ。」
淡々と話すアルフレッド様に恐怖心が膨れ上がる私。
「気分が悪いな。お前にはまだ話を聞くことがある。また来る。」
そう言ったクリス様に私は後ろからついて行き、尋問室を出ようとした。すると、アルフレッド様が私たちにこう言った。
「お前たちまだ何も知らないんだよ。これから何が起きるのかな。あははっ!」
「どういうことだ?」
「さあ?」
魔法で見ても何も見えてこない。
一体、何が起こるの…
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「シャーロット。どうした?」
尋問室を出るとそう聞かれる。
「クリス様…さっきアルフレッド様が仰っていたことはどういう意味なのでしょうか…もしかして、これから何かが起こるということなのでしょうか…?」
どこか不安で心配になる。だけど、
「心配するな。必ずそうなる前に明らかにする。それに、もう二度とシャーロットを傷つけさせない。だから、あまり深く考えるな。」
そう言うクリス様の言葉に私は安心する。
「次の尋問がある。行こうか、シャーロット。」
「はい。」
次の尋問…一体誰のだろう…
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