トルデイン家では
「ねえ、お父様?」
「どうしたんだ、リーシェ。」
「お姉様は一体どうしているのかしら?」
「さあ、死んでるんじゃないのか?その方が有難いがな!あははははっ!」
「ふふっ、あなた酷いわ〜。でも、確かにそうね。いっそ死んでくれた方がいいわね!」
「もう!お母様までひどーい!」
ま、思ってないけど〜。
お姉様がいなくなれば、これからも私はみんなからずっと愛される。お姉様がいなくなればクリス様も私の方に来てくださるわ。
お姉様みたいな悪女にクリス様は似合わないわ!
まあ、その悪女という話を流したのは紛れもない私たちだけどね!ふふっ!
あっ!そうだ!今日は何もなく暇だし、お姉様のとこに言って少し虐めてやろうかしら!お姉様もあの二人みたいにボコボコに殴って死んでもらおうっと!あ〜、でももう死んでるかも知らないか。それにあの二人を殴ったのは私一人じゃないから、私一人が殴っても死なないわね。
まあ、いいわ。今のお姉様は私にとって一番のおもちゃなんだから。あははっ!
────────────────────
「ふんふふん〜!私のおもちゃのお姉様〜!」
…あれ?
「鍵が外れてる…?」
嘘…まさか!!そんなわけ…
──バンッ
扉を開けるとそこには、二人の骨だけ。
「お姉様は…?一体どこ?」
逃げたの?一体、どうやって…
とりあえず、お父様に言わないと!
慌ててお父様の部屋へ向かう。
「お父様!!大変ですわ!!」
「どうしたんだ!リーシェ!」
「お、お、お姉様が…」
「あいつがどうした!」
「いないの…」
「は?」
「だから!部屋にいないのよ!!」
「なんだと!?」
私たちは慌ててあの部屋へ向かった。
するとやはりそこにはお姉様がいない。
「あいつはどこに行ったんだ!」
「知らないですわ!」
「どうしたのです?」
そこにやって来たお母様。
「お母様!お姉様がいないんです!!」
「は?」
お母様も部屋を覗く。
「あのバカ娘どこへ行ったの!!」
「あの親不孝者め。」
お姉様は一体どこに…
あ、いいこと考えた…!ふふっ…
「お父様、お母様。私怖いわ…お姉様がいないってことは抜け出したってことでしょ?いつか私に復讐しに来るかもしれないわ…怖いわ…どうしよう…」
少し涙目で話すと、
「大丈夫だ、リーシェ。あいつにお前を近づかさせないからな。」
「そうよ、リーシェ。いざとなれば、使用人たちが身を縦にして守ってくれるわ!」
「お父様…お母様…」
ほんっと、チョロ!!
涙目で話せばなんでも味方してくれる、チョロすぎね!あははははっ!!
「スワン、リーシェ。お前たちはこの屋敷にいなさい。」
「あなたはどこへ?」
「アーシェント家へ行ってくる。」
「お父様、どうしてですか?」
「すべてはあの親不孝のバカ娘を探し出し、懲らしめるためだ。」
「お父様…」
「行ってくる。」
「分かりましたわ。」
ふふっ!これでお姉様も終わりね!
国王陛下にまで伝われば、お姉様の印象は今以上に落ちる。そして生きづらくなるわ!可哀想なお姉様!私の言うことを聞いていればこうならなかったのに…ほんと、バカね!!!あははっ!!!
だけど、そんな時、
「旦那様!」
「なんだ!今から、アーシェント家へ行くんだ!後にしろ!」
「それが、そのアーシェント家から使者の方が!」
「何だと!?」
「しかも、クリス第一王子殿下が直々に…」
「分かった、今すぐ行く。ちょうどいい。クリス第一王子殿下にあのバカ娘のことを伝えてやる。」
…クリス様、ナイスタイミングじゃない!
ふふっ!お姉様、残念でした〜!
これで、クリス様は私のものになるわ!
そう思っていたのに…
「…!!どうして…」
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