出発
翌日の朝、私たちは朝食を食べるとトルデイン家へ向かう準備をした。
「いよいよだな。シャーロット。大丈夫か?」
私のことをすごく心配そうに見るクリス様。
でも、今の私はお父様たちを許すつもりも、助けるつもりもない。
「私は大丈夫です。」
「そうか。」
私たちは準備を終え、外で待機してる馬車へ向かう。
「ソフィア、リュースト。大丈夫?」
「大丈夫です!」
「大丈夫ですよ。むしろ少しワクワクしています。」
「どうして?」
「だって、旦那様たちが後悔し、愚かな表情をした顔が見れるのですから。」
そう言ったリューストは少し笑っていた。
少し怖いと思ったけど、それほど思ってることがあったんだと一瞬で理解した。
屋敷を出れば外にはアーサー様とレイン様の姿が。
「シャーロット、おはよう。」
「アーサー様、おはようございます。」
「おはよう…」
「レイン様、おはようございます。」
お二人は何かあれば魔法を使うからいつでも言ってくれと言ってくれたのですごく安心する。
クリス様も屋敷から出てきたので、私たちはそれぞれ馬車に乗る。
一台目の馬車にはクリス様とルーシェ様と私、そしてソフィアとリューストが。二台目の馬車にはアーサー様とレイン様が乗った。全員が乗ったことを確認すると、馬車が進み出した。馬車の中では、私もソフィアもリューストも緊張していた。クリス様は心配しなくていいと言ってくれてその言葉で私たちは安心した。
今思うと、氷の王子なんて全くの嘘。
クリス様は確かに冷たく見られがちだけど、本当はすごく優しくて、みんなを気にかけてくれる。多分、周りに表現するのが苦手なだけ。でも、私には素直に表現してくれる。それが私にとってはすごく嬉しいこと。誰よりも彼を理解してあげたいと思ってる。この先もずっと、一番の理解者でいたい…
馬車が進むにつれ見たことのある景色になってきた。
近づいてきたことがわかる。緊張から手を握ると、私の手を優しく握るクリス様。
「安心しろ。何かあれば俺が守る。」
「クリス様…ありがとうございます…」
この手の温もりが私を安心させてくれる…
クリス様のそばなら大丈夫なんだ…
そう思うと落ち着く。もちろん場所で落ち着くことはあるけど、それ以上に私はクリス様の隣が安心するのかもしれない…
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一方、その頃。
トルデイン家では…
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