落ち着く場所
「綺麗…!!」
馬車を降りれば辺り一面に広がるのは綺麗なお花たち。
「お気に入りの場所なんだ。人も来ないし、落ち着ける場所だ。」
ここは、ウィスパーガーデンというらしい。
名前の通り、人もおらず、静かで、聞こえるのは風と小鳥のさえずりだけ。確かに落ち着く…
「セリフィアガーデンとはまた違う魅力がありますね…!」
「そうだろ?」
「はい…!」
周りに咲く花がすごく綺麗で見惚れてしまう。
色とりどりの花たち。大きい花もあれば小さい花もある。
それより、隣からすごく視線を感じる…
「クリス様、どうかなさいましたか?」
クリス様の方を見ると、
「花を見ているときのシャーロットも綺麗だな。」
「…ありがとうございます…⁄ ⁄ ⁄ 」
「この花と同じ色になったな。あははっ!」
そう言って指差したのは淡いピンクに染まったお花。
「もう…すぐそうやって…揶揄わないでください!あと、かわいいとか綺麗とか言われるとそうなってしまうのは仕方がないじゃありませんか…」
「すまないな、あははっ。でも、かわいいや綺麗というのは本心から思っているのだから言ってしまうのは仕方ないだろう?それに、俺が伝えたいからな。」
「…そう言われると何も言えませんよ…」
「あははっ!」
クリス様は正直に伝える人なんだなぁ…
そこは私と似てるのかも…
「シャーロット、昨日お父様が聞いたとき、君は、どこかの街、村で花や野菜でも植えて、花と野菜の成長を見守り、風に吹かれながらトランペットを演奏したいと言っていたよな。」
「はい。」
「それなら、いつかここに屋敷を建てないか?」
「ここにですか!?」
「ああ。ここはすごく広い。辺り一面を庭にできる。どうかな?」
「…嬉しいですが、今咲いているこの花たちの居場所を奪ってしまうのではないでしょうか…」
「……シャーロットは花に対しても優しいのだな。」
そう言うとクリス様は私の頭を撫でて、
「花も何も咲いていない場所を探すか…」
そう言って悩みながら話すクリス様。
「そうですね。二人で探しましょう…!」
「そうだな。」
そう言うと私の腰に手を回し微笑んだ。
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