教えてほしい
外へ向かうと庭を見つめながらしゃがんでいるクリス様。足音を立てずにクリス様の方へ向かう。
「クリス様、お待たせいたしました。」
私が呼ぶとクリス様は立ち上がり振り向いた。
するとクリス様は私を見て顔を赤くするだけで何も言ってくれない…
「クリス様…?…変ですか…?」
何も言ってくれないと不安になる…
そんな私に、
「違うんだ!…その…かわいくて、あまりにも綺麗だから…」
「……⁄ ⁄ ⁄ 」
その言葉を聞けてすごく嬉しい…
「シャーロット、よく似合ってる…」
「…⁄ ⁄ ⁄ ありがとうございます…クリス様もお似合いです…⁄ ⁄ ⁄」
「あ…ありがとう…⁄ ⁄ ⁄」
お互い褒めあったところで、私はクリス様に手を引かれ馬車に乗った。クリス様が二人が良いと言ったので、ソフィアとリューストはお留守番になった。だけど、何かあってはいけないということで、国王陛下に仕える騎士団『ブラッドウルフ』の騎士たちが何人か護衛で着いてくることになった。もちろん、リーシェと関係を持っていた騎士団のトップ3以外でね。
馬車が進み出すと私は行き先を聞いた。
だけど、クリス様には着いてからのお楽しみだと言われた。馬車の中ではクリス様にずっと手を繋がれたままだった。
繋がれた私の手を撫でたり、軽く力を加えて強く握ったりしてくるクリス様。だけど、馬車の中では静か…
会話を何かしないと…
いつもそうなんだよね…クリス様がいると何を話せばいいか分からなくなってくる。話せる話題もないし…
あ。いっそのこと聞いてみよう…
「あの、クリス様。」
「ん?どうした?」
「お聞きしたいことがあるのですが…」
「なんだ?」
「クリス様の好みを教えてください…」
「好み…?」
「そうです。クリス様の好きなもの、好きなこと、女性が着てたら嬉しい服など…些細なことでもいいので教えてください…!」
さっきは本人に聞くのは良くないかもって思ってたけど、会話が思いつかないし、それに、いつまでも知らないわけにはいかないから…
「……好きなのはシャーロットだ。」
「……⁄ ⁄ ⁄ いや、あの…そうではなくて…」
「ん?本当のことだが?」
そう言って顔を近づけてくるクリス様。
「…!!分かりましたから!!えっと…他のことを教えてください…」
そう言うと悩み出すクリス様。
「んー…そうだなぁ…好きな食べ物はビーフシチューだ。好きなことは、花を見ることだ。服は…そうだなぁ…シャーロットが着る服ならどれも好きだ。」
「…!ルーシェ様の言ったとおり…」
「どういうことだ?」
そう言われてさっきルーシェ様に相談したときに言われたことを話した。すると、
「そうか…でも…」
そう言うとクリス様は私に軽く口づけをしてきた。
「……⁄ ⁄ ⁄」
「二人の時に他の男の名前を出すのは良くないぞ…それに、よりにもよってルーシェに相談するなんて…なぜだ…」
「…ルーシェ様ならクリス様のことをよく知っているだろうと思いました…申し訳ありません…」
私がそう言えばクリス様は、
「違うんだ。怒ってるわけでもなく、謝ってほしいわけでもない。ただ…少し…妬いただけだ…」
「……クリス様…私が見ているのはクリス様だけですよ?」
目を見開いたクリス様は、
「シャーロットはどれだけ俺を夢中にさせるんだ…」
──チュ
もう一度口づけをされ、私たちはお互いに見つめ合い笑った。そして、今度は私の好きなものを教えてほしいと…
馬車が急に止まり、馬車の御者の方が着いたことを教えてくれた。
クリス様に手を引かれ馬車を降りるとそこには…
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