関係
「お前は、シャーロットをどう思っているのだ?」
…!?聞きたいことってそれだったの!?
というより、さっきの話の終わりにそれを聞くの…?
クリス様…私はもう公爵家の人間じゃなくなるのだから、絶対に認められませんよ…そう考えていると、
「心から愛しています。」
「…… ⁄ ⁄ ⁄ 」
聞いてる私はただただ照れるしかなかった。
「そうか。これからどうしたいんだ?」
「例え、シャーロットが公爵家じゃなくなったとしても、私が生涯愛するのはシャーロットただ一人です。」
「あははっ!そうかそうか!よく言ったぞ、クリス。男ならそれぐらいは言えないとな!クリス。シャーロットは確かに公爵家の人間ではなくなり、これからは平民となる。だが、それでもお前は愛せるんだな。」
「もちろんです。誰から何かを言われたときは私がシャーロットを守ります。生涯、手を離すつもりはありません。」
「分かった。お前は今まで令嬢たちからの縁談話を全て無視して、パーティーとかでも話しかけた令嬢に対し冷たく突き放したりなどして心配だったが、一人の守りたい人をちゃんと自分で見つけてきたんだな。安心したよ。」
「本当よ…一度も縁談を受けないなんて、どうするつもりかと思ってたけど、やっと見つけてくれて良かったわ…」
「お父様…お母様…」
「まあ兄様が無視した縁談は全部こっちにきたから俺としては良かったけど。」
「ルーシェ!あなたって人は本当に、もう!」
「ルーシェ…」
「シャーロット。君はクリスのことをどう思っているんだ?」
私は…
「私は、これから公爵家の人間ではなくなります。クリス第一王子殿下には到底釣り合いません。」
「……」
「ですが、私は諦めたくはありません。私はクリス第一王子殿下を心より愛しております。」
「あははっ!安心したよ。そう言ってくれて。君は正直なところがいい。そして、君の人柄も。君ならクリスも今以上に立派な男になるだろう。」
「そうね…シャーロットなら私も大歓迎よ!シャーロットの楽器の音も沢山聞けることになるし!」
「俺も賛成だなー。だって、兄様、ずっとシャーロットのことを考えてるんだもん。シャーロットに会った日なんて話しを聞かず上の空だよ…シャーロットはしっかりしてるし、兄様はシャーロットさんじゃないとダメでしょ。」
「ラスタ国王陛下…セリーヌ王妃様…ルーシェ第二王子殿下…」
正直、アーシェント家の方たちに言われた言葉で顔が熱くなっていってるのは分かっていたけど、今は、それも爆発してしまいそう…
それに、クリス様からもあんな風に言われて…
鼓動も速いし、頭が真っ白だよ…
「お父様、お母様。シャーロットとの婚姻をお許しください。」
…!?婚姻!?クリス様……私なんかでいいのかな…
「許すもなにも、クリスが決めた人だ。何も文句はない。それにシャーロットだからな。シャーロット、クリスを頼むぞ。クリスもさっきお前が言った通り、シャーロットを幸せにするんだぞ。」
「はい…!ありがとうございます…!」
「もちろんです。」
「私も反対しないわ。シャーロット…クリスをよろしくね…!クリスも生涯、シャーロットのそばにいるのよ!あと、シャーロット、クリスに何かされたらすぐに私のところに言いにきなさい!叱ってあげるから!」
「ふふっ!はい…!ありがとうございます…!」
「お母様…ありがとうございます…」
「俺も反対はないよ。シャーロット、兄様のことをよろしくね。兄様もやっとシャーロットが自分の妻になるんだからしっかりしてね。」
「はい…!ありがとうございます…!」
「ルーシェ…一言余計だぞ…」
「えへへ!」
「婚儀の日程などは後で決めよう。その前に、もう少し二人で時間を過ごしなさい。」
「はい。」
「分かりました。」
「あと、シャーロットの使用人、確か…ソフィアとリューストと言ったな?」
「「はい。」」
「二人もここに居なさい。そして、これからもシャーロットを支えるといい。」
そう言われた二人は嬉しそうに、
「「はい…!ありがとうございます!!」」
と言っていた。
そしてその場はお開きになり、部屋へ戻る。
ちなみに、部屋はラスタ国王陛下に二人で時間を過ごしなさいと言われたこともあって、クリス様と同じ部屋で過ごすことになった。荷物を運ぼうとしてる時、扉からリューストが入ってきた。
────────────────────
「シャーロット。一つだけ話しを聞いてくれないか?」
「どうしたの?」
「昔からシャーロットが好きだった。今もそうだ。でも、今はそれ以上にシャーロットの幸せを願ってる。俺はこれからもシャーロットの執事であり、幼馴染でいてもいいか…?」
「そうだったのね…リューストごめんなさい…何も気づかなくて…その気持ちには応えることは出来ない。だけど、私にとってあなたは大事な執事であり幼馴染よ。ソフィアとリューストがいるだけで、私は心強いわ。だから、これからも一緒にいて。」
「ありがとう…」
リューストの気持ちには驚いた。
ゲーム内ではそんな描写はなかったから。
でも、応えることは出来ないの。
私の頭の中はクリス様でいっぱいだから。
だけど、幼馴染の関係はこれからもずっと変わらないわ。絶対にね。
「ねえ、リュースト。一つお願いがあるんだけど。」
「どうした?」
「シャーロット!!」
「ソフィア!」
「あ!何話してたの?私もシャーロットと話す!リューストさんだけずるい!」
「ちょうど良かった!二人に話したかったことなの!」
「「???」」
「リーシェのメイドでスフィアって子がいると思うんだけど分かる?」
「分かるよ!その子がどうしたの?」
そして私は、スフィアが私にしてくれたことを話した。
「スフィアは助けてくれてたんだな。」
「うん…そこでね、スフィアを私のメイドにしたいの!」
「え!?」
「このまま、トルデイン家が公爵家の地位を剥奪されれば、メイドや執事たちは職をなくしてしまう。だから、唯一、私に食事をくれたスフィアは私が雇いたいの。ダメかしら…」
「俺はいいけど…ソフィアは?」
「私もいいよ!スフィアの料理本当に美味しいんだよね〜!」
「そうなのよ!美味しくてまた食べたいわ〜!」
「でも、雇うならラスタ国王陛下の許可がいるよ。」
「もちろん。分かってるよ。その前にクリス様に話してみるわ。」
「分かった。」
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