アーシェント家での夕食
翌日の夜、夕食をみなさんと食べることになった。
「シャーロット。たくさん食べるんだよ。」
「ラスタ国王陛下、ありがとうございます。」
「シャーロット。大変だったそうね…でも、無事で本当に良かったわ…たくさん食べてね…」
「セリーヌ王妃様、ありがとうございます。」
「シャーロット。無事で良かったよ。」
「ルーシェ第二王子殿下、ありがとうございます。」
そして、夕食を食べ始めた。
どの料理も美味しい…
ソフィアが作った料理も美味しいけど、アーシェント家の料理も美味しい…
夕食も食べ終わり、使用人の方たちがお皿を片付けていった。そして話題は私の話へ。
「シャーロット。君の身にあったことを教えてくれるか?」
「はい。」
私は、お父様に顔を叩かれ、隠し部屋に閉じ込められたこと。そして、過去の扱いについて隠さず全て話した。
すると、ラスタ国王陛下は、
「辛かったことだろう…よくこれまで耐えてきたな。」
「シャーロット…あなたは強い女性ね…」
「シャーロット。ずっと耐えてきたんだね。よく頑張ったね。」
「…ありがとうございます…」
言葉を聞いた瞬間、抱え込んでいたものが消えたかのように涙が出てきた。涙を拭こうとすれば、クリス様が頭を撫でてくる。そして一言。
「よく頑張った。」と。
そして、クリス様はあることを話しだした。
「お父様、トルデイン家についてある情報を掴みました。」
「…なんだ?」
「この国には何人かの魔法を使える者たちがいるのはご存知のはずです。」
「ああ、アーサーやレインがいるからな。」
「そのことなんですが、ここにいるシャーロットやシャーロットの使用人であるソフィアとリュースト、この二人も魔法を使えるようになったそうなんです。」
「三人も?」
「はい。そして、アーサー、レイン、シャーロットの三人とシャーロットの使用人であるソフィアとリューストの二人が一緒になって色々調べたそうです。」
「調べた?まさか、アーサーたちの母親について分かったことがあったのか!?」
「本当なの?クリス!」
どうしてセリーヌ王妃様が食いついてきてるんだろう…それに、国王陛下も…
「はい。シャーロット。君が見たこと全て話してくれ。」
「分かりました。」
そして私はアーサー様たちと見た事件の全貌を話した。そして、私が閉じ込められた部屋にはアーサー様とレイン様のお母様と伯父様の人骨があったことも。
すると、セリーヌ王妃様は、
「そんな…そんな…嘘でしょ…」
泣きながらそう話す。そして、ラスタ国王陛下は
「トルデイン家…ナルティース家…なんてことを…」
そう言って怒りを露わにしていた。
ラスタ国王陛下が教えてくれた。
アーサー様とレイン様のお母様はよくアーシェント家に服を作ってくれていたそう…お母様の作るドレスや服は全て繊細でデザインもよく、舞踏会などでも着ていたくらいらしい。
そして、アーサー様とレイン様の伯父様はよくアーシェント家の庭を手入れしてくれていたらしい。綺麗にそして丁寧に庭を手入れしてくれて、季節のお花を新しく植えてくれたらなど色々やってくれていたそう…
でも、ある日を境に二人とも見なくなった…アーサー様たちのお母様に新しいドレスのデザインを何度もセリーヌ王妃様は見せに行ったらしいけど、ずっと会えなかったらしい…そして、伯父様の方も庭の手入れを頼んだけど、予定の時間になっても来なかったらしい。そして、心配で家を見に行っても誰もおらず、周りの人達に聞いても知らないと言われたそう…
ラスタ国王陛下もセリーヌ王妃様もずっと気になっていたらしく、事実を知った今、お二人の目には怒りが見えた。
「シャーロット。君に一つ聞きたい。」
「はい。なんでしょうか。」
「もし、トルデイン家が公爵家の地位を剥奪されたら君はどうする?」
ラスタ国王陛下は本当にそうするつもりだと思う。
だけど、一つの公爵家を潰すわけで、しかもその家の娘である私がいる。だから聞いてるんだろう…でも、私は迷わない。
「そうなれば私は、どこかの街、村で花や野菜でも植えて、花と野菜の成長を見守り、風に吹かれながらトランペットを演奏したいです。」
私がそう言うと、ラスタ国王陛下は、
「あははははっ!!君は正直だな!以前、私が言った通り、正直に言ってくれたな!ちゃんと覚えててくれて嬉しいよ。じゃあ、いいんだね?」
「はい。構いません。私にはもう、お父様たちを許すつもりなどありません。」
「そうか、分かった。」
そう言ってラスタ国王陛下はそばにいた執事に、あとで紙とペンを用意しといてくれと言っていた。
「ところで、クリス。お前に聞きたいことがある。」
「はい。なんでしょうか。」
一体、何を聞きたいんだろう…
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