ソフィア side
私は昨日、リュースト様に言われた通りある方たちの元へ向かった。馬車の中で思い浮かべるのはシャーロットのことばかり。もう私はシャーロット様を呼び捨てで呼ぶことも、楽しくお話しすることも、一緒にお茶をすることも、演奏を聴くことも出来ないのかな…
ううん。大丈夫。
あの方々に力を借りれば、助けてもらえるかも…
でも、力を貸してくれなかったら…?
そしたら、どうすればいいの…
そう悩んでるうちに目的地に着いた。
あの方たちがいる森奥へと進む。
前までならシャーロットとリューストさんと一緒に来たのに、今はたった一人。一人で歩くこの森奥は、心細くて少し怖い…
少しずつ近づいてくる剣の交わる音。
何と言うか考えながら歩いていく。
そして、森奥を出れば、剣を振るお二人の姿。
お二人は私に気づきこちらへやって来た。
「君は、シャーロットのメイドのソフィアだね?」
「シャーロットはどうしたの…?」
そう言って私に優しく聞いてくるアーサー様とレイン様。お二人の優しい声にどうしても堪えてた涙が出てきてしまった。それを見てアーサー様たちは慌てながらも察して、
「何があったのか教えてくれる?」
私は昨日起こったことを話した。
そして、力を貸してほしいことも。
それを聞いたアーサー様とレイン様は険しい顔をし、静かに怒りを露わにしていた。
「シャーロットは大丈夫なのかな…」
「分かりません…ただ、あれほど強く叩かれてましたから、心配です…」
「そうだよね〜。心配になるよね。」
「はい…」
「分かった。力を貸すよ。シャーロットには色々調べてもらったしね。良いでしょ?レイン。」
そう言ったアーサー様。私はレイン様の方を見ると、レイン様は私をじっと見つめて、
「もちろん…シャーロットを助けるよ…」
「ありがとうございます…!!」
頭を下げるとすぐに頭を上げてほしいと言われた。
頭を上げればこちらを見て微笑み、そのすぐあと真剣な表情になったお二人。そして、アーサー様が
「じゃあ、アーシェント家へ向かおうか。」
と言った。私はお二人を連れて乗ってきた馬車に乗りアーシェント家へ向かった。




