頼ってほしい
トン、トン、トン…
シャーロットの部屋の扉を叩くが返事がない。
もう一度、扉を叩く。
トン、トン、トン…
やっぱり返事がない…
また何かあったのではないか、部屋で倒れてるのではないか、不安が脳裏をよぎる…
急いで部屋に入ると、ベッドに横たわっているシャーロット。まさかと思い近づいた。だけど、寝ているだけだと分かった。
「良かった……心配かけさせんなよ……」
独り言で言ったこの言葉は深く眠っているシャーロットには聞こえない。見入ってしまうシャーロットの寝顔。どうしようもなく愛おしく感じる。
だけど、最近どこか変に感じる。
何か隠してるようで、どこか抱え込んでいるような気がする…幼馴染だから分かるんだろう。でも、
「いつかちゃんと俺に話してくれないか…?一人で抱え込むなよ…もっと、俺を頼ってくれ…」
眠っているシャーロットには届かないこの言葉。
でもこれは俺の本心だ。守りたい。そばにいたい。そう思えば思うほど募っていく気持ち。お前のことを一番知っているのは俺で、俺のことを一番知ってるのはお前だ。
シャーロットの手を握ると、その手から伝わるシャーロットの体温は温かく、落ち着く。小さい手に細い指、細い手首。すべてが愛おしい。軽く握ると握り返してくれるシャーロット。無意識なのだろう。だけど、それがすごく嬉しかった。こんな風に手を握ったのは何年振りだ…この前は俺が一方的に手首を掴んだだけだから、それを無しにすると…もう10年以上も前か…
10年以上経ったのに気づくと、改めて時の流れの早さに驚いた。そしてその間にここまで関係性が変わってしまったのだと。
握った手が離れる様子がなく、この瞬間が幸せだと思った。そしてこの時間が長く続けばいいなとも…
だけど、そう簡単にはいかない。
「シャーロット様!!大変です!」
慌てて入ってくるソフィアに気づき慌てて握っていた手を離した。
「おい、ソフィア。少し静かにしろ…シャーロットが今寝てるんだよ…」
俺がそう言ったあと、シャーロットが起きてきた。
「あれ、二人とも何でここにいるの…?」
寝起きのシャーロットは昔からふわふわしてる。
口には出さないけど、そこも可愛いと思う…
「ソフィアが用があるんだってさ。」
「どうしたの…?」
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