魔法が使えるなら…
目が覚めるともう、朝になっていた。
起き上がり隣を見ると、私が寝ていたベッドに顔を伏せ眠っているソフィアがいた。ずっとそばにいたんだと思い申し訳ない気持ちと嬉しい気持ちが交差していた。ぐっすり寝ているソフィア。お疲れ様という気持ちを込め、頭を一度撫でた。
ぐっすり眠るソフィアを見ているとリューストが部屋にやって来た。
「おはよう。何か食べれそうか…?一応、サンドイッチを作って来たんだけど…」
美味しそうなサンドイッチ…
「おはよう。食べるわ!」
リューストからサンドイッチを受け取り食べると頬が落ちるくらい美味しかった…
そんなリューストはソフィアを起こそうとしていたが、それは可哀想なのでもう少しこのままで居させてあげてと言って私は止めた。リューストは少し呆れた表情をしていたけど、見なかったことにしておこう…
そんなとき、リューストが突然話し始めた。
「昨日、何かあったのか…?」
そう心配そうな顔で聞いてくるリュースト。
でも、本当のことを言えばどうなってしまうのか…
そう思うと怖くなり言えなかった。だから私は、
「昨日、頭痛が酷かったの。ただそれだけ。」
少し疑うような表情をしていたけど、リューストはそうかと言うだけで追求はしてこなかった。
リューストなりの気遣いなのかなんとなくなのか。分からないけど、今の私にはそれで良かった。
そうこうしているうちにソフィアが起きた。
ソフィアは私を見てやってしまったという顔をしていたけど怒ってないから大丈夫よと伝えると安心していた。
◇
「ねえ、二人とも。もし、自分に魔法が使えるようになったら何をしたい?」
私はそう聞いた。ただ単に気になった。例えば、今の私ならリーシェの悪事を暴くために使う。なら、他の人は何に使いたいんだろうって。そういうとソフィアは、
「んー、あ!物を浮かせて運ぶのを楽にしたい!そうすればいくつでも物を運べるから!」
「それはいいわね!」
なんともソフィアらしい考え。
リューストは、
「魔法が使えるなら、俺は人のためになることに使う。人助けとかな。」
「そうね。」
これもリューストらしい考え。
ある意味この二人は単純なのか…?と思ってしまうほど予想していた通りの答えだった。
「シャーロットは何に使いたい?」
そう聞いてくるソフィア。
ここは別に隠さなくてもいいでしょ。
「私は、リーシェの悪事を暴くために使いたいわ。だって調べても証拠がでなければ振り出しに戻るんだもの。二人が大変そうにしているからそれに使いたいわ。」
そう言うと、
「シャーロット、それが使えるようになったら早く使ってくれ。」
そう笑いながら言うリュースト。
私も使えるように頑張るわと心の中で言い、リューストに私は
「頑張るわ」
と言った。それを聞いて二人とも笑っていた。
そして私も。だけど、いつかはちゃんと魔法を使えるようになるわ。必ずね…




