エピローグ
時は過ぎ、私たちはレイストが言った通り転生魔法を使ってシュタルツィア王国へ転生した。
ここへ戻った理由はただ一つ。
「ゆき…今日で、本当に俺の…俺の妻だ…」
「クリス様…!ちょっと苦しいですよ…!でも、そうですね…私はあなただけのものですよ…」
「あははっ!すまない!あまりにもかわいくてな!」
そう。私たちはお互いを支えることを誓った。
婚儀が執り行われて、晴れて本当の夫婦になった。
ちなみに、リーシェたちがどうなったかというと、きっちりと罪に問われ、罰を受ける。そして、一生、牢屋の中で暮らすことになったらしい。シャーロットとも会ったけど、すごく幸せそうな顔をしていた。なぜなら、リューストがシャーロットに想いを改めて伝えたらしい。リューストが想いを伝えていたのは中身が私の時だったからね…そして、二人も夫婦になるらしい。ソフィアはというと…
「あ!アーサー様!もう!抱きしめないでください!」
「あははっ!ソフィアはかわいいなぁ?嬉しいくせに…」
「…もうっ!アーサー様ったら… ⁄ ⁄ ⁄ 」
そう、ソフィアはアーサー様と恋人になったらしい。
アーサー様からの猛アプローチだったそう…
でも、いつの間にか惹かれていたんだって…
お似合いの二人だね…本当に…
そして、私たちが変わったのは関係だけじゃない。
実は私のお腹の中に新たな命が芽生えている…
「ゆき…これからはこの子も一緒だな…」
「そうですね…女の子ですかね…それとも男の子ですかね…」
「どっちでもいいが、女の子ならゆきに似てかわいいだろうな。」
「ふふっ!男の子ならクリス様に似てかっこいいんでしょうね!」
「あははっ!どちらでも、俺たちの愛しい子どもだ…」
「ふふっ…そうですね…!」
私のお腹にお互いの手を重ねてそう話す。
後ろからクリス様が抱きしめてくれてるから、落ち着くし、それにこの子も安心してくれてたらいいなぁ…
「ゆき…世界で一番愛してる…」
「クリス様…私も…世界で一番愛しています…」
私はクリス様の方を向いて頰にキスをした。
するとクリス様は少し顔を赤くしていた。
「不意打ちは良くないぞ…」
「ふふっ!つい…」
私たちは笑い合い、見つめ合ったらそのまま。
──チュ
「愛してる…」
「私も、愛しています…」
これから先の未来がどうなるかなんて分からない。そして、運命には逆らうことは出来ない。だけど、これから先、何があっても、生涯、この手を離すことはない。
あなたは私の全てですよ…クリス様…
ずっとそばにいてくださいね…?
愛する旦那様…!
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