第037話、謝罪【サヤカ視点】
外は夜、まだ吹雪は続いている。
迎賓館の部屋にて。皇太子を中に通した赤き舞姫サヤカは、執事天使が目にしていたテーブルの本を横に退け――。
目の前の男について思い出そうと、わずかに目線を伏せていた。
攻略対象、聖騎士ミリアルド。
オライオン王国の王子オスカー=オライオンと交友があるとされる、クラフテッド王国の皇太子。
オスカー=オライオンが黄金の髪に漆黒鎧の騎士ならば、ミリアルド皇太子は黒髪黒目で白銀系統の鎧に身を包む前衛職。
一人称は基本、私。イベントによっては俺になる。
キャラ人気はモブ代表の門番兵士キースよりも低い。公式人気投票、攻略サイトによる人気投票、どちらでも同じ結果なのでそれはサヤカ個人の偏見ではないだろう。
サヤカは熱の魔術Iで温め直した紅茶を差し出し、表情を曇らせていた皇太子に言う。
「それで、ご相談というのは……わたしにお会いに来て下さった口実……というわけではないのでしょうし」
「す、すまない。君のことなどまったく気になってはいなかった」
「そ、そうですか――」
正直な男であると、ある意味でサヤカを感心させたが。
少し呆れた様子をみせたサヤカに気付いたのだろう。
顔の傷跡が特徴的な皇太子殿は、捨てられた子犬のようだった顔を上げ。
容姿だけは端整で、正統派イケメンな瞳をキラキラキラとさせている。
「す、すまない! また失礼な事を言ってしまったようだな」
「とんでもございませんわ、殿下は王族なのですから。それで、そのぅ……ご相談というのは」
「聖コーデリア卿のことなのだが――」
サヤカは僅かに困った顔をしてみせ。
「色々とおありのようですが……殿下、わたしは平民でお二人は貴族でいらっしゃいますよね?」
「そうだが?」
「王族の方々が自らの弱みともいえるいざこざを、外に漏らすのは……どうなのかと……」
「私を心配してくれているのなら気にするな」
「いえ、その……ごめんなさい。殿下、わたしはコーデリア卿を心配しているのです」
やはり困った表情を継続し、サヤカは面倒な王族に面倒な事を頼まれている市民の顔で困惑を示す。
実際に困っているのだからその説得力はかなりのもの。
皇太子は静かに頭を下げていた。
「申し訳ない、私は王族の権限であなたを困らせているのですね」
烏の濡れ羽色の、美しく輝く黒髪が平民に頭を下げている。
丁寧な口調の、一応攻略対象キャラとしての最低限のレベルは維持している台詞と顔だった。
紳士的な謝罪だった。
あまりの美声に、サヤカは少しだけ驚いていた。
だから眉を落とし、少し心を変えていた。心境が動いていたのだ。
本当の助言を与える気になったのだ。
「今の顔と言葉遣いで、まっすぐに謝罪してみてはいかがですか?」
「コーデリアにか? だが、許して貰えるかどうか――」
「なるほど――殿下は自分が許されるために謝罪をする御方なのですね」
「そうではない!」
孤高なる黒狼。
美麗な男――そんな容姿から漏れた本音の叫びが部屋に響いていた。
「すまない、取り乱した」
「お怒りになられたということは、どちらなのでしょうか。本音をつかれたから声を荒らげてしまった。それともまったく心当たりがないから激昂されたのか」
「おそらくは……前者なのだろうな」
「ならば少し冷たいことを言いますが、もう取り返しがつかないという事も……世の中にはあるとわたしは思います。わたしは過去視の魔術で少しだけ過去を見ただけですので、断言はいたしませんし、発言の全てに責任も持つ気はありませんが――全てを許せるというのは無理ではないでしょうか」
赤き舞姫サヤカは、旅一座の経験を活かし相談を真摯に考え。
――間を作り。
悩める皇太子に本音で語り掛ける。
「わたしが知っているだけでも、コーデリア卿はあなたの妹さんやあなたの国の裏切りに遭い故郷を失っております。彼女は少し天然で、強引で、言い方は悪いですがエゴイストな一面もある方です。それでもあくまでもすべて善意で行動なさっています、良い方なのです、致命的に空気が読めないだけで善良な方なのだと思います。だから――」
言葉を遮りミリアルド皇太子が縋るように言う。
「だから、私も許して貰えるのではないか……っ?」
「いいえ、善良な方の最も大事な方……家族との思い出をあなたがたは破壊した。コーデリア卿がおそらく慕っていたと思われる母上様の墓すらも破壊したと聞いておりますが……。たとえば埋葬されていた遺骸がどうなっているのか、殿下はご存じなのですか?」
「……いや、墓は壊れたままだとは聞いているが……埋葬されていた奥方の遺骸については。私は、なにも……」
そうですか、とサヤカは事務的な声で言う。
「謝罪は謝罪でした方が良いと思います。ただ……まずは裏切りや、信用せずに行ってしまったそういった負債を元に戻すことから始めてはいかがですか? あなたはミーシャ姫とは違って、人を殺めてしまったわけではないのでしょうから。出来る限り、かつて在ったあの日の状態に戻し、現実的な誠意を示してからでも遅くはないと思いますよ」
サヤカは語りながらも知っていた。
無駄かもしれないと。
サヤカは自分を轢いた車の運転手を絶対に許さない。どんなことがあっても、たとえどんな謝罪をされたとしても許さない。
けれどこれは自分の話ではない。コーデリア卿と皇太子の話。自分ではないのだから、聖女が彼を許す可能性もゼロではない。
だから、皇太子の目をまっすぐに見つめて――サヤカは真摯に語り出した。
サヤカの口が動く。
可能な限り、本気でアドバイスはしているが――。
おそらく、皇太子と聖女の関係が元に戻ることはないだろうと。
過去視の魔術で見えた過去のコーデリア卿は――。
母親を尊敬し、誰よりも愛していただろう。と。
そんな母が眠る場所を暴き、穢したクラフテッド王国を既に見限っている。
馬鹿がつくほど純粋で善良で、いい人だからこそコーデリア卿は大好きな母を穢した彼らを許さないだろう。
ただだからといって、許される可能性がないから謝罪をしないというのもどうなのか?
と。
「だからわたしは聞いたのです、殿下は自分が許されるために謝罪をする方なのかと。辛らつな言い方をしてしまいますが、絶対に許す気のない相手にされる謝罪ほど不愉快な事って他にありませんですし」
「不愉快、なのか」
「謝罪って、する方に大きなアドバンテージがあると思いませんか? とても狡い攻撃手段なんですよ」
「すまないが、君が何を言いたいのかが良く分からない――」
だって、と漏らしたサヤカの息が踊り子の赤い髪を揺らす。
「謝罪されて許さない方が、まるで悪いみたいになるじゃないですか」
サヤカの唇から感情を乗せた言葉が漏れ続ける。
「理不尽な扱いを受けて、被害を受けて……できればもう二度と会いたくない。かかわりたくない。噂話すら耳に入れたくないのに、なんで謝罪をされたら受け入れないといけないのです? 会いたくないと断ったら? 聞きたくないと拒絶したら? きっと酷い人だって周囲からは思われますよね? だからとても狡いとわたしは思います」
皇太子はサヤカの真剣な顔を覗き込んでいた。
察しの悪い王族だが、おそらく今のサヤカが真摯に相談に乗っている顔だと察してはいるのだろう。
言葉の意味をかみしめるように目線を落とし、ミリアルドは自らの曇る鼻梁に大きな手を当てていた。
「そういう意図がないとは言わないが……少し、露悪的過ぎはしないか?」
「殿下やコーデリア卿、ご本人たちがそうであっても周囲がどう思うかは別ですから」
「その、そういう経験があるのか?」
「ええ、まあ……そうですね。もうずっと昔の話ですが――」
実際にサヤカははじめ、自分を轢いた相手から受けた謝罪を受け入れず――周囲の医師や看護師を困らせた。事故を起こした相手がそれなり以上の金持ちで、権力者だったせいだろう。
その男は大手企業の社長だった。
よりにもよって、リスクを考えず自分で運転をしていた。
権力者は会社のため、被害者が謝罪を受け入れたという事実がどうしても欲しかったのだろう。
だからしつこくしつこく、男の部下がやってきた。
加害者の部下たちや弁護士は謝罪はしている。頭を下げている。
けれど。
どうか社長を許してくださいと、威圧していた。
毎日、毎日。
実際にその社長は人徳のある人間だったらしいが――少なくとも二度と踊れなくなり、消沈しきっていたサヤカにとっては、嫌な人たちの雇い主。
彼らが謝罪を受け入れることを強要し続けているようにしか見えなかった。
最終的には和解金、賠償金という名目で多額の金銭を受け取り、互いにもう二度と連絡を取らないと取り決めをし、失った足の件は終わった。
和解金の件はマスコミにも報道され――。
莫大なお金が入ってきたことで、友達が増えた。
急にお見舞いが増えた。
遠い親戚が増えた。
うんざりだった。
もう誰が友達で、誰が金目当てで、誰が信頼できる存在か分からなくなっていた。
サヤカはベッドの上で孤独だった。
莫大な金を手に入れたことで、友情すらも信じられなくなっていたのだ。
加害者は友情すら、サヤカから奪ったのである。
全てを失い憔悴しきっていた。
そんな時。
サヤカは出会った。自分ではなくお金を見ているかもしれない、哀れなかつての同僚を眺めているだけかもしれない、もはや分からなくなった友人との付き合いの中で「三千世界と恋のアプリコット」をはじめ。
救われた。
そう、救われたのだ。
かつてのあの日を思い出す沙耶香。
ファンタジーを象徴とする赤く綺麗な髪が被さる耳を、男の美声が揺らす。
「サヤカ嬢? 大丈夫か?」
「すみません、少し……昔の嫌なことを思い出していました」
「私のせいだろうな、すまない」
「いえ、わたしが嫌な人間になってしまった、友達すらも信用できなくなって捻くれてしまった過去を勝手に思い出していただけですので」
言って、サヤカは目の前の男の顔を見て。
「ところで殿下、殿下はわたしにはあっさり謝れるんですね」
「そうだな、不思議と簡単になんの迷いもなく謝罪が口をついている」
サヤカは少し嫌な気分になっていた。
自分の心が黒く、歪んでいくと感じていたからだ。
言葉が――漏れる。
「嫌な言い方をしますが、意地悪したいわけではないと前置きをさせていただきます。きっとそれは、殿下がわたしのことをどうでもいいと思っているからですね」
「どうでもいいなどとは」
「極端な話、謝罪に失敗してわたしに嫌われたとしても、許して貰わなくても殿下にとっては些事。問題ないと思っているのは事実だと思いますよ? 対照的にコーデリア卿は本物の聖女。それも一方的で理不尽な難癖をつけ続けていた相手。謝罪を受け入れて貰わないと国としても困る相手。だから慎重にもなるし、こうしてわたしに相談を持ち掛けてきた。違いますか?」
自分から相談した手前、あまり強くは言えないのだろう。
ミリアルドは困った顔をしてみせ。
「貴公は噂とは違い、少し性格が悪いのだな」
「たぶんわたしも殿下の事をどうでもいいと思っているので、本音が言えてしまうのかもしれません」
「構わないが、随分とはっきり言ってくれるな」
「だって、仕方ないじゃないですか」
赤き舞姫サヤカは、恋を知っていた乙女の一面を覗かせ言った。
「水晶玉で殿下とコーデリア卿の過去を拝見させていただきましたが――正直、殿下は女にとっては最低な存在だと思いました」
「それほどか?」
「はい、たぶん昔のコーデリアさんは……年の離れた友人の兄殿下であるあなたに、僅かな恋心を抱いていたんじゃないかと、わたしにはそう見えました」
容姿と声が乙女ゲームの攻略対象らしく、完璧。
しかも本物の皇太子。
まだ恋を知らない少女だった頃の乙女が、自分でもまだ恋だと自覚できる前の少女が、年上の兄皇子が気になることは不自然ではない。
しかし、皇太子はミーシャ姫にそそのかされどんどんとコーデリアに冷たくなる。
コーデリアの記憶が僅かに残る水晶玉。
その魔力の残滓が――サヤカにかつての光景を教えてくれる。
「それは――」
「コーデリア卿にはあの時、許可を得ていましたから……ここにはまだ、殿下と聖女様の共通の過去を見る力が残っているのです。まあ、それももうじき、効果を失いますが――」
水晶玉が、輝き。
過去視の魔術が発動される。
古ぼけた屋敷の中。
領主としては質素な生活。
多忙の中で、娘の様子を見に来た領主である父が幼きコーデリアに問いかけていた。
『どうしたんだい、コーデリア。ご迷惑をかけた殿下にお渡しするのではなかったのかい?』
と。
コーデリアの手には手編みのかご。
レースで保護されたその中には、土ぼこりがついたジャムクッキー。その映像だけでは想像する事しかできないが、おそらくは受け取っては貰えず……。あるいは振り払われ、汚れた場所に落ちたのだろうと推測できる。
コーデリアは幼い頃から魔術の天才だったのだろう。
誰にも気づかぬまま、涙消しの魔術をほぼ無詠唱で発動させ。
ふぅ……っと息を吐き。
幼きコーデリアは父を心配させまいと、ニコニコとした完璧な作り笑顔で振り返っていた。
『ご心配をおかけして申し訳ありません。殿下は少し機嫌が悪かったようです』
『そうなのかい? いや、しかし……』
『どうか、このままそういう事にしておいてくださいお父様……。全て、わたくしが悪かったのです――わたくしは、人の心を読むことが苦手だと……お父様なら、分かっているでしょう? どうかそのようなお顔をしないでください。いつものことですから』
領主の娘として父を心配させない貴族の声音で微笑んでいた。
しかし、と娘を心配する領主である父の言葉に首を横に振り。
幼きコーデリアは全てを諦めたような、とても悲しい笑顔で言ったのだ。
『もう、いいのです――もう……』
おそらくそれがコーデリアの初恋で失恋。
幼き少女の、自分でも知らない育つ前に踏みつぶされた恋心。
当時のコーデリア卿には今のような――良い意味で芯の強さが、悪い意味で図太さがない。
だから本当に、ショックを受けていたのだと映像で理解できる。
理解できるのは、サヤカもまた女性であったからだろう。
水晶玉に映る苦い思い出の残滓が消える――。
「たぶん、当時からずっとミーシャ姫はあなたに嘘ばかり言っていたんだと思います。だから、きっとコーデリア卿は理不尽な事ばかり周囲から言われていた。その最たる理不尽のひとつが、たぶんあなたですよ。殿下」
「しかし、私は――っ」
「一度でも、コーデリア卿を信じてあげたことがありましたか?」
「妹を信じぬ兄など……」
「偉そうに言ってすみません、わたしも人の事を言える立場でもありませんし、正直聖人君子でもないので――もし、わたしがいままでしてきたことを知っている人間、いえ神がいたとしたら。どの面を下げてそんなことを言っているのだと思うのでしょうが」
実際、サヤカは婚約者を利用したのだ。
知っていて利用したのだから、ミーシャ姫の事を非難できる立場ではないと自覚をしていた。
それでも当時のコーデリア卿の過去を見たサヤカはお節介だと思いつつも、皇太子に向かい真摯に告げていた。
「たぶん、もう無理だと思いますよ――」
もう、いいのです――。
と、汚れたクッキーを見て。
寂しそうな笑顔を浮かべた少女の想いは、きっと彼女の人格形成に大きな影響を与えたことだろう。
「殿下には申し訳ないのですが……いまさら謝罪されても正直困ると、許すように強要してくるなんて腹が立つとわたしだったら思ってしまうかもしれません。許したくても、どうしても……まあ、コーデリアさんはああいう方ですから、きっと、たくさん悩んで、どんな形であれ最終的には謝罪を受け入れてくれるとは思いますけどね……でも全てが元の関係に戻るなんてことは、もう、ないんじゃないですか」
それが本音だった。
相談を受けた上で返した、真剣な答えだった。
「それでも、謝罪はするべきだと私は思っている」
「相手が迷惑だと思ってもですか? 傲慢ですね」
皇太子が驚いた顔をみせていた。サヤカも自分自身で動揺していた。
思わず口から出てしまったのだろう。
だからサヤカは慌てて演技の仮面をかぶり直し。
「す、すみません……その、わたしも昔の事を思い出して、出過ぎた発言を……お許しください」
「いや、本音で話してくれて感謝している。気分を害してしまった件と相談料だが、後日、不躾ではあるが金銭と言う形で詫びさせていただく。いかがか?」
「わたしも真剣に相談を受けたつもりなので、ありがたく受け取らせていただきます」
受け取ってくれることに感謝を示すように、皇太子が黒髪を揺らし。
「今日はこれで失礼する、少し、考える時間を作りたいと思っている。また話を聞いてくれると助かるのだが」
サヤカは困った顔を見せ、その問いかけには答えを返さなかった。
頭を下げ、皇太子が去っていく中。
サヤカは失敗したと、自らの浅慮を反省していた。
誰もいない部屋。
なぜか天使も黙ったまま。
シーツに身を戻し、サヤカは天井を見上げて呟いた。
「聖コーデリア卿。コーデリアさん……、か。悪い人どころか良い人なんでしょうけど、やっぱり苦手ですね」
彼女ならきっと、自分とは違って。
許す程の心がある。
そんな確信があるから苦手なのだ。
全てを許すことはないだろうが、それでも心の妥協点を見つけ譲歩はするだろう。
けれど沙耶香は違う。
いまだに加害者を憎んでいるし、謝罪を受け入れることをなかば強制されたことを恨んでもいた。
サヤカの顔が僅かに曇る。
だって許せないんだから仕方ないじゃないですかと、サヤカは今でも思っている。
そして同時に――。
踊りの事でカッとなり、酷いことをしてしまった相手の事を思い出していた。
「キースさんに会ったら、謝罪しないとダメでしょうね」
皇太子は反省していた。
おそらく間違いなく、悪いという感情を持っていた。
けれど、自分は――と。
「謝罪について、わたしが偉そうに語れる立場じゃないんですよね、本当に」
サヤカは頭の回転が速い女性だった。
だから照らし合わせてしまったのだろう。
皇太子からの相談を受け、自分がキースにしていたことの非道さを今更になって実感していたのだ。
それでも悪いとは思っていない。
だって彼は踊りを穢したのだから。
そういう酷く自分勝手な女なのだろうと、サヤカは自らを分析する。
自らの心の醜さを自覚していた、その時。
ノックの音がした。
皇太子がなにかまだ用があったのかと、サヤカは立ち上がり扉を開けた。
――。
迎賓館から赤き舞姫サヤカが誘拐されたとされ。
最後に接触していたと証言のあるミリアルド皇太子が犯人とされたのは、翌朝の事だった。




