第153話、エピローグⅢ:運命と願い
ここは黄昏の中のパーティ会場。
栗色の髪の乙女、コーデリアは上機嫌だった。
友と思っている踊り子サヤカの懐妊。
もふもふふわふわなポメラニアン、ミッドナイト=セブルス伯爵王主催のパーティ。
そして魔猫師匠の帰還。
夜会用の花のようなドレスをふわりと膨らませ、聖女は乙女の微笑を浮かべている。
まだ夜会の時間には少し早い。
けれどコーデリアとサヤカは会場にいた。
師匠と同様、コーデリアは命を授かった舞姫に受胎告知をしていたのである。
その純白レースの細い指には、友たるサヤカの真紅の手袋が装着された手を握っている。
サヤカはさすがに唖然としていたが、それでも事実として受け止め……、まだ膨らんでいない自らのお腹に手を当て。
「そうですか、わたしが……」
「はい。おめでとうございます。良い子が産まれるように、わたくしも祈っておりますのでご安心ください。これでも主神の伴侶、聖女としての力も残っておりますし、わたくしの祈りならば――それなりに効果もあると思いますわ」
「ありがとう、コーデリアさん」
サヤカはこれからの事を考えたのだろう。
ふと、その視線が夜会の会場に向かっている。
コーデリアは菩薩の説法の瞳で、めっ!
「いいですか、サヤカさん。サヤカさんが踊りを大好きなのはわかっていますが、わたくしは知っております……妊娠初期であっても、過度なダンスは避けるべきと聞き及んでおりますの。体をひねったり、上下に大きな動きがある踊りだったり、お腹にぎゅっと負担がかかってしまう踊りは避けるべきですので――」
「あの、コーデリアさん?」
「はい、なんでしょうサヤカさん」
圧迫菩薩スマイルに圧されるサヤカは困った笑みで、はぁ……。
夜会用にセットされた赤い髪が揺れていた。
サイドから敢えて垂らす一房の赤が、露出した肩の上で輝いている。
「心配していただけるのはとても嬉しいのですが。さすがのわたしでも、妊娠していると分かっている状態で無理はしませんので……」
たぶん、とサヤカがこっそり心の中で付け足した言葉。
それを能力で読む必要もなかったのだろう。
聖コーデリア卿、またしても追加のニコニコ圧力である。
「妊娠初期であっても無理はいけないそうですわ」
「あの、ですから」
「無理はいけないそうですわ」
再度、肩を落としサヤカが言う。
「もう……でしたら何故お誘いになったんですか? わたしが踊りたくなる、どうしても踊りとなるとスイッチが入ってしまう事はご存じでしょうに」
「もちろん、理由はございます。激しい踊りでなければいいのですから」
言ってコーデリアは、主神の伴侶としての力を発動させていた。
まだ開催時間には早い夜会場に、一人の天使が降臨している。
それは――魔皇アルシエル。
「アルシエル……? どうしてここに」
「あなたこそ……というよりも、ここは――」
魔皇アルシエルと赤き踊り子サヤカ。
二人が周囲を見渡すと、そこは夜の舞踏会。
永遠の夜と黄昏の街の住人はアンデッド、既に彼らは透明なままに食器を傾け、燕尾服とイブニングドレスに身を包み――音楽が流れだす。
サヤカが言う。
「まだ開催時間には早い筈なのですが……コーデリアさん?」
「実は伯爵王さんに頼んで、少しお時間を頂いているのです。ここはゆったりと踊れる、無理のないパーティダンス会場。アルシエルさんも、サヤカさんに御用があるみたいですし。あとはどうか、お二人で」
「どうせ我慢できない、しばらくは本当に踊れなくなる。だからその前に、無理ができない最後の踊りを……ということですか」
コーデリアは返事をせずに、手だけを振って彼らを送り出す。
緊急召喚されたアルシエルも理解したようだった。
いつのまにか強制装備されていた夜会用の燕尾服に驚いていたようだが、すぐにサヤカに向かい跪き。
手を取り甘いマスクと言葉で口角を刻む。
『こちらも、魔猫師匠からあなたの話は聞いております』
「そ、そうですか――」
『照れているのですね』
「当たり前ですよ。その、さすがに子どもは初めてですし。なによりわたしにも、羞恥心はあります。ところで、この周囲で踊っていらっしゃるゴーストの方々や、天井から見ている魔猫の方々に関してのお話は」
『聞いておりません。ですが、おそらくは聖コーデリア卿のサプライズかと』
これはサヤカとアルシエルのための夜会。
ゆったりとした静かな踊りの舞台。
観客は幽霊と魔猫達。
わっせわっせとコボルト達も少し遅れてやってきて、それぞれ楽器を手にして音楽隊状態である。
プロポーズしろぉ!
プロポーズしろぉ!
と、コボルト達が囃し立てる中。
言葉やイベントを考えていただろう魔皇アルシエルは苦笑した。
様々な考えよりも、今この瞬間。
最も適した言葉がすぐに浮かんでいたのだろう。
『サヤカ嬢、あなたにお話があります』
「はい、陛下」
『これからもずっと一緒に、ワタシと――踊ってくださいますか?』
それは踊り子ならば言われたい言葉。
シャルウィダンス。
甘いマスクの皇帝からの、踊りの誘い。
俳優顔負けの美貌の男アルシエルは、大天使の翼を背中で羽ばたかせ――サヤカの手袋に誓いのキスを落としていた。
サヤカの赤い髪が、照明に反射されているせいか。
珍しく、緊張も物怖じもあまりしないサヤカの肌は赤く染まっていた。
耳の先はもちろん、真紅のドレスの隙間から覗く長い脚からつま先までの――赤。
「はい、喜んで――、一緒に踊りましょう。言葉にすると恥ずかしいですね……けれど、言っておきます。わたしもあなたとずっと一緒に、踊りたい。そう願っています」
サヤカもまた――。
手の甲にキスを落としていた魔皇アルシエルの手を握り、跪いていた男を立たせ、微笑み。
すぅっとドレスを揺らしてみせた。
一緒に踊りましょう、と。
アルシエルが言う。
『あまり無理した踊りは――』
「ご心配なく。この会場は静かな夜の踊り、ゆったりとした負担のない踊りがメインとなる会場ですもの。わたしも、他の方の空気を乱したりはしませんから」
『既に聖コーデリア卿から圧力を受けたのですね』
「そ、そうともいいますが……。コーデリアさんはさすがですね、こんなに穏やかで静かで、けれど幻想的なゴースト達の踊りを乱すほど無粋なことなどありませんから――どうしても、それに合わせた、負担のない二人の踊りをしたくなってしまいますもの」
魔皇アルシエルと踊り子サヤカ。
彼らは身体を密着させ、静かにドレスと燕尾服を揺らす。
派手さのない、けれどどこか優雅な踊り。
ゴースト達も彼らを祝福するように、静かな踊りを披露する。
ミッドナイト=セブルス伯爵王の仕込みだろう。
そこにはかつて有名だったダンサーが多くいて、遠い将来、天寿を全うし――死してもなお、踊りを捨てることができないのならば。
こうして伯爵王に拾われることもできるのだと理解ができる。
ミッドナイト=セブルス伯爵王もなかなかに狡猾。もしサヤカが死した後もここに来れば踊れると、一種の勧誘をしているのだ。
踊りへの未練は、人一倍。
十分にアンデッドを生み出す素養である。
もちろん、魔皇アルシエルがそれを許しはしないのだろうが。
プロポーズともいえる踊りの中。
姿を現したミッドナイト=セブルス伯爵王が人型、銀色の獣毛儀礼服を纏った伯爵姿のまま言う。
『これでよろしかったのですかな、聖コーデリア卿』
「はい。やはりプロポーズは大切な儀式ですもの。ちゃんとした形で、こうして……思い出として残って欲しいとわたくしは思いますの」
『さようでございますか、些か急ではあると思いましたが……魔皇殿もサヤカ殿も、あなたの突発的で突拍子もない行動にもなれておられるようですな』
「突拍子もないだなんて、そこまで褒めて頂いたらわたくし、困ってしまいますわ」
コーデリアはふふふふっといつもの微笑である。
伯爵はポメ太郎のような表情で褒めてねーよと、突っ込みかけるが。
こほん。
『クロードの事は魔猫師匠から既に聞きました、あちらで――まあ上手くやっているようなので、安心しておりますよ』
「伯爵陛下も、あちらに向かわれますか? わたくしかオスカー様ならば、向こうへの転移もさほど時間もかからず可能ですが」
容易く次元転移が可能と告げる。
その時点でやはり、聖コーデリア卿はこの世界でも他者と一線を画す存在だと理解できる。
もし野心ある主神となるのなら、人々は大きく苦労するだろうが……。
伯爵は思ったのだろう。
この小娘がそのような邪心を抱くことは絶対にないだろうと。
その証拠に、聖女は結局、自らの手による復讐を成し遂げられなかった。
もっとも、一度死したミーシャを蘇生させ、そしてその運命と未来を大きく狂わせたという――実質的な復讐は果たせていたのだが。
それは意図したことではない。
伯爵王が言う。
『……いや、今はまだやめておこう。あやつもエイコ神の件で忙しなくしておるだろうからな、余が顕現すれば、あやつは余に構い過ぎて自分を見失う恐れもあろうて』
「あまり心配されていないのですね」
『あやつは賢い男だ。たとえ向こうで裁判や審判があるのだとしても、巧みな話術や駆け引きでエイコ神に対する扱いや待遇を改善させられるであろう。なにしろ、余の直属の部下だ。信頼しておるのだよ』
告げる伯爵の表情は、穏やか。
儀礼服の獣毛を夜会の照明で輝かせていた。
『喪服令嬢、悪辣姫――外道姫。多くの名を残して逝ったが、あの者は、本当に帰ってくるのだろうか』
「ミーシャのことですわね……」
『余もそなたも黄金獅子も、そして聖騎士ミリアルドも。それになにより喜びの国の王、キース=イシュヴァラ=ナンディカ一世も。あとは、そうさな。魔皇アルシエルもそして大天使の妻となり、長い寿命を得ただろう踊り子サヤカもおそらくは、永遠に近い時を生きることになる。ならばこそ、かの邪悪な姫の再臨を目にすることになる筈。余は気になるのだ、果たして、あの男は、あの姫の帰りを待ち続けるのかどうか……好奇心か、或いは、純粋な懸念かは分からぬがな』
「懸念とおっしゃいますと、いったい」
邪悪な心を知らぬ聖コーデリア卿に、邪悪を知る伯爵王が眉を下げる。
赤い髪を静かに揺らし、そして無数の翼を揺らし踊る魔皇と踊り子――その幸せそうな舞を眺める中。
ミッドナイト=セブルス伯爵王が告げていた。
『稀代の悪女ミーシャ姫、彼女がこの世界に輪廻転生を迎え、戻ってきたその時に。あの男、従者たるキースが他の誰かと幸せに暮らしていたら、あの姫はどう思うのか……』
「ミーシャが……キース様に恋慕を抱いていたのか。それはわたくしには分かりませんわ」
『そうであるな――世界を救うためのパートナーと、言った方が適切であったのやもしれぬ。だが、それはそなたに蘇生された後の姫の人生が全て、贖罪の中にあったからであろう。オスカー=オライオンの再臨という世界のための大事を為し、そして死後の世界……冥府にて相応の罰を受けて転生するのならば、状況も変わろう。恋慕を自覚したミーシャ姫が戻った時、愛する男に別の伴侶がいたとしたら』
長い時を待ち続け。
全ての重荷を捨て去った後。
いつか彼らは再会するかもしれない。
その時に、二人の想いが通じ合っているとは限らない。
人の心は移ろいやすく、川の流れのように乱れて流れて、変わるもの。
けれど、コーデリアは感じていた。
それでも、キースは待ち続けるのだろうと。
「失恋は辛いことかもしれません、けれどそれも人生の経験となりましょう。わたくしは多くの人々の心を見てまいりました。言葉通りの意味で、心の中を見て来たのです。人間とは、立ち直り、やり直せる強い生き物であると感じておりますわ。ですので、たとえそうなったとしても……ミーシャならば、必ず。前を向いて歩いてくれるのではないか、そう思っております」
人の善性を信じる聖女は清かった。
だからこそ、伯爵王は言うのだろう。
『だがな聖コーデリア卿よ――恋慕とは人の感情を大きく揺さぶる、人間が重要と感じる心の一つ。或いはその失恋は、新たな邪心が生まれる瞬間なのではないか。稀代の悪女が再び悪女として再臨してしまうのではないか。余は、人の心の醜さを知っておるからな。そういった意味で、少々不安でもあるのだよ』
「身も蓋もないことをよろしいでしょうか?」
『貴殿はいつでもそうであろう……が、なにかな、聖コーデリア卿』
コーデリアは言った。
「そもそもキース様は王様なのです! 一夫多妻制でもよろしいのでは? 四大国家の王の何人かは、ハーレムを所有していると聞きますし」
『そーいう話ではないだろうて……』
それに、と伯爵王は瞳を細め。
『それほどに器用ならば、あの者たちの関係はもっとずっと前に……死がふたりを分かつ前に、心を結ばせていただろうて。ミーシャ姫に、キース。あの者らはどちらも、不器用過ぎたのだ。願わくば、我が忠臣たるクロードと初恋のために世界すらも壊そうとしたエイコ神は、もう少し器用であって欲しいものであるがな』
「あのお二人もこれから、どうするのでしょうね」
それは道化師クロードと、新部栄子の将来を憂う聖女の言葉。
だが、伯爵王はあまり不安を感じていないようだった。
『あの道化は、女の死を前にして泣いたというではないか。おそらく、自分でもその感情に驚いたことだろうて。そして、揺れる心とは恋や愛と錯覚しやすいもの、心配せずとも、奴は賢き男だ。自分の中に生まれた感情から逃げたりはせぬであろうな』
「クロードさんを信じていらっしゃるのですね」
『創造神と共に余のために動いてくれるであろうとはな――』
告げるその表情はドヤ顔のポメラニアン。
たしかに、ポメ太郎のためならばと動き続けていた飼い主だ。
そういった点でも、創造神と結ばれることは理にかなっている。
ポメ太郎のために。
それはある意味で最強の言い訳。
素直に自分の心を認められなくとも、結ばれるきっかけとなる可能性は高い。
だから伯爵王は天を見上げるのだろう。
『長きに渡り、道化を救うために世界を滅ぼそうとした神と、それに抗い続けた道化。天使を操る創造神と道化の、世界の裏での知恵比べの戦い。エイコ神とクロードの戦いは歴史には残らぬのだろう。だが……天使を滅ぼされた結果、野良転生者が生まれ……そしてそんな彼らがオスカー=オライオンと巡り会う。天使がいなくなれば洗礼の矢の効果が消え――元の世界に帰りたいと願うものが現れる』
それはオスカー=オライオンが出会った。
地球に返すことができた、転生者たちの話。
『彼らは不帰の迷宮を何度も攻略する事になる。そしてその冒険が黄金獅子を成長させ、ブレイヴソウルたちの心を開くきっかけともなった。いつかその憎悪で世界を滅ぼすブレイヴソウルたちが、安らかに成仏するきっかけとなった。道化と創造神の知恵比べにより……ブレイヴソウル、彼らも救われたのだ。世界とは……やはり、どこかで繋がっておるのだろうな。巡る因果、それを人は「運命」と呼ぶのであろうか』
「運命、ですか。伯爵も詩人ですのね」
くすりと微笑む聖女に、伯爵王は言う。
『敵対者でありながら、どこかで戦いを楽しんでいた者同士。エイコ神とクロード。あやつらは、存外に似ているのやもしれぬ』
恋を知らぬ。
恋ができぬエイコ神が惚れるようにと創造されたのが、クロード。
ビナヤカの魔像は最終的に、彼らの恋を成就させたいと願っていた。
それが、あの夏まつりで発生した、純粋な恋のお呪い。
ならばおそらくは――クロードにとっての理想の相手も――。
全てはあの夏祭りから始まった。
止まっていた時――干渉を遮断されていたあの夏の夜も、もう終わる。
あの日の彼らの願い――。
恋のおまじないは、多くの存在を巻き込んだ。
青春を歩む高校生たちが願ってしまった、安易な恋の物語。
その終わりは、クロードとエイコ神が結ばれること。
いつか夏祭りは終わる。
そのいつかも、もう間近。
伯爵王が言う。
『そういえば――ビナヤカの魔像は最後に、ミーシャ姫に力を託していたようだったが……あれはいったい、どうなったのか』
「願いを叶える力ですわね――」
言葉を受けた聖コーデリア卿は考える。
ミーシャ。
友の事を考える。
今はまだ、世界の彼女への評価は悪女のままだろう。
けれど。
時が過ぎ、彼女が救った命たちが大人になり、そして子供を作り……あの日々を物語として語ったら。
悪女の中にあった善性を、歴史に刻むようになったら。
いつか、誰かが思うようになるのではないだろうか。
最後には改心した悪女と、そんな悪女を待ち続ける永遠に生きる王の存在を知り。
寂しそうと感じるのではないか。
彼らを再会させてあげたいと。
もう、自分を許してあげてもいいのではないか。と。
そう、願うのではないだろうか。
だが、それは今ではない。
ミーシャ=フォーマル=クラフテッド。
彼女が犯した罪はあまりにも大きすぎた。
だからまだ、世界は彼女を許さない。
それでも、彼女が世界を救う一助となったのは事実。
歴史がそれを証明するだろう。
だから。
いつかの未来。
伝説の悪女の一面。
喪服令嬢としての彼女の、聖母のような一面を刻んだ木炭画が発見されるかもしれない。
彼女に助けられたスラム街の母子――。
その息子が大人になり、恋をし結婚し、幸せになり。
そして子供を育て、子供にせがまれ最終決戦の物語を語るとき。
伝説の悪女ミーシャの中にもあった善性を、逸話として、語り聞かせるかもしれない。
父さんは確かに、あの人に助けられたんだよと。
そう語るかもしれない。
けれど、自分を助けてくれたあの貴族令嬢があの悪女たるミーシャだとは、一生気付かないかもしれない。
未来はどうなるか、分からない。
けれど、もし、そんな悪女の一面を読み解き、願うものが多く現れたら。
もう、いいよと。
世界が彼女の善行を認めたら。
世界を救うことになった、その側面を評価したら。
悪女の善行により救われた世界の、未来の誰かが祈ったら。
願ったら。
その願いは――いつか、届くのかもしれない。
コーデリアは天を見上げた。
見事な星空だった。
同じ夜空を、オスカー=オライオンも眺めているかもしれない。
コーデリアは瞳を閉じ。
願った。
今は無理でも、いつかの未来。
どうか、わたくしの友の罪が許されますように、と。
心の底から。
願った。
エピローグⅢ
運命と願い ―終―
《次回》最終回。
【お知らせ】
明日の更新にて本作は完結となります。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
完結後には新連載を開始します、
詳細は最終回のあとがき、および明日の活動報告をご参照ください。
あと一話となりますが、最後までお付き合いいただければ幸いです。




