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第130話、◆ライオンハート◆―その3―


 ◆【SIDE:オスカー=オライオン】◆


 オスカー=オライオン少年が次に聖女コーデリアと再会したのは、最初の出会いから五年後。

 黄金髪の少年が、もう騎士として戦果を挙げていた十五歳の時。

 騎士学校の高等部にコーデリアがやってきた理由は、我儘姫ミーシャのお付き。彼らは既に騎士から昇格し、聖騎士となった同級のミリアルドに会いに来ていたのである。


 王の寵愛を一身に受けるミーシャ姫の訪問だ。

 騎士学校は騒然としていた。

 何か無礼があってはいけない、姫の機嫌を損ねてはいけない。なにしろ姫は未来を予測する神子の能力を有した特別な王族。皇太子であるはずの聖騎士ミリアルドではなく、王位継承権を姫に譲った方がいいのではないか? そんな動きすらクラフテッド王国には起こっているという。

 そしてミリアルドもまた、その話に前向きだという噂さえあるのだ。


 それが王位継承権の簒奪さんだつを狙う家臣を炙り出す皇太子の策略か、あるいは本当に妹姫ミーシャの神子としての実力を認め、心から王位継承権を譲ろうとしているのかは分からない。

 だから周りの者は常に振り回されていた。


 オライオン王国も振り回される側。

 クラフテッド王国の高圧的な商人や、外交官にはいつも頭を悩まされている。

 王太子であるオスカーにも、もう無理だ、うんざりだ、あの国の連中をどうにかしてくれと民が声をかけてくることさえあった。


 つい先日も直訴があった。

 その商人はクラフテッド王国の商人に、穀物と魔道具をほぼ強奪される形で、粗悪な金素材だけを代金代わりに無理やり渡され、奪われたのだという。けれど、クラフテッド王国にはオライオン王国も大きくは動けない。だからその時のオスカーは商人に何もできずにすまぬと詫び、手持ちの換金できそうな素材を渡してやった。


 クラフテッド王国全体への空気は重い。

 明らかに、マイナス感情が膨らみ始めている。


 そんな中でも、オスカー少年は立派に成長していた。

 十五歳になったオスカー=オライオンは騎士として順調に成長していた。

 既に成人していると言われれば信じてしまうほどに、立派な体格の美青年として成長していたのだ。


 だから寄ってくる女も多かった。


 ここは生徒指導の場所。

 その壁が――音も気配も遮断する材質となっているのは、外に漏らせない進路指導なども行うからだろう。

 外からの薄い太陽だけが入る部屋にて。


 生徒と女教師がそこにいた。

 まだ熱を残す肌に下着を装着しながら、教師の女がけだるい口調でオスカー=オライオンに言う。


「……王太子殿下は――よろしいのですか? ミーシャ姫のご機嫌を取りにいかなくて。それとも、ふふ、もしかして――ご学友のミリアルド殿下を立てているとか、かしら」


 黄金髪の生徒オスカーは、「はぁ……?」と眉間にしわを刻んでいた。

 王族のみが装備することが許される特別な制服の前をはだけさせ、露骨に嫌そうな顔をしていたのだ。


「くだらねえな、クソぼんぼんのミリアルドが王になろうが、神子と自称するわがまま姫が女王となろうが、関係ねえさ。どっちだってオライオン王国は終わりだ」

「あら、なぜ?」

「そりゃあ分かるだろう?」


 体格だけは立派な青年となっていた王太子オスカーは、女教師の頭を抱き寄せ。

 騎士たる屈強な若者の腕と肌で、女を胸に抱き。

 その栗色の髪に、顔を埋める。


「こんな場所で、いけない大人のあんたとこんなことをする不良なんかが、次期オライオンの王。クラフテッド王国が良い方向に向かおうが、悪い方向に向かおうが関係ねえ。オライオン自体が腐っちまうんだからな」

「王って、気が早いのね」

「こっちだって急ぎたくはねえんだがな――こんな駄目息子でもオレが正真正銘のオライオン王国の王太子、つまり王位継承権第一位の王族だ。親父には早く別の候補を探せって何度も言ってるんだがな、アレも、すっかり腑抜けていやがるらしい――アレの病は治りそうにない」

「オライオン王が病?」


 女が男の腕から抜け出し言う。

 聞いたこともなかったのだろう。

 実際、いまだにオライオンの獅子王は最前線に立ち、北からの脅威に立ち向かっている。衰えは見せているが、それでも騎士王の血筋は健在――と騎士学校内でも有名な話だった。


「そういう話じゃねえよ。母様以外には、そういう気が起きずに次の世継ぎが作れないらしい」

「ああ、そういう話。いいじゃない、亡くなった奥様を今でも愛しているだなんて、女としては悪くない話に感じるわよ? 遊び相手をあなたから乗り換えたいぐらい」


 女の冗談に、若獅子は苦笑する。


「本当に、いっちょ誘惑してきてくれねえか?」

「――あのねえ、これでもこっちはあなただからこうしているの。そりゃあ、悪い遊びだし。将来のためのコネ作りって打算まみれなのも否定しないし? ちゃんと世継ぎ問題は起こさないようにしてるけど……次はないわよ」

「悪かったよ――あと十年もすりゃあマジでオレが次の王だ、オライオン王国も長くはねえんだよ」


 髪を掻き上げる若獅子の汗ばんだ肌に指をかけ、女教師が言う。


「あら、あなたが王となるなら少しはマシな国になるんじゃないかしら」

「世辞はやめろ」

「半分は本気よ。あなたには魅力があるわ、少なくとも教師でありながら未成年で王太子のあなたにこんなことをしたくなるぐらいには。剣の腕も悪くないんだし魔術の才もある、もっと自信を持てばいいのに」


 魔術の才と言われ、王太子オスカーは苦笑する。


「本物の天才を知ってれば、自信なんてでねえもんさ」

「ミーシャ姫の事? たしかに姫特有の魔道具を用いた……課金、といったかしら、とにかく凄い魔術をお使いになるそうね」

「そっちじゃねえよ」

「ミリアルド殿下は魔術は並以下でしょう? そりゃあ強化魔術や防御魔術の才はあるみたいだけど」


 女教師は生徒に手を出すほどに淫蕩であったが、生徒を見る目は確かだったのだろう。

 その評価は当たっている。

 しかし。


「そっちのバカ兄妹じゃねえ、そのお付きの方さ」

「ああ、クラフテッド王国のバケモノ聖女ね。知り合いなの?」

「ん、どう……なんだろうな」

「珍しく歯切れが悪いわね」

「いや、二年前……オレが十三歳の時に再会したんだが、なんか滅茶苦茶”誰ですか?”って顔をされちまってな」

「親しかったの?」

「そういうわけじゃねえが」


 出会いは最初のあの日、オスカー少年の母の命日。

 次に再会したときは、赤の他人も同然――。

 二回しか会っていないのだから、それを親しいとは世間的には言わないだろう。


「ま、元から赤の他人だったんだから、当然ちゃ当然だが……」

「忘れられちゃってて寂しかった、ってところかしら。あら、やだ。ふふふふ。案外に可愛い、子どもみたいな部分も残ってるのね若獅子殿下」

「ああ、うぜぇえな、揶揄うな、犬相手みたいに髪を撫でるな」


 わしゃわしゃと大人の女に髪を撫でられ、王太子オスカーはムっと美形顔を尖らせる。


「でも、そうね二年前っていったら……クラフテッド王国のバケモノ、とはいっても、母親の方よ? クラウディア様っていったかしら、領主の奥さんの具合が悪くなった時期でしょうし……その子も不安定だったのかもしれないわね」

「そういう感じじゃなかったんだがな」

「曖昧過ぎて分からないわね、いいわ、ちょっと記憶を見せて頂戴」


 騎士学校の魔術教師として勤続する女は優秀な魔術師。

 相手の許可さえあれば記憶の一部をみることぐらい、可能だったのだろう。

 胸の谷間にある亜空間から取り出した水晶玉に、映像が走り出す。


 それは高位魔術の過去視とは別、あくまでも触れた他者の思念を映像化させただけの魔術。

 そこでは少し顔を赤くし、花束を抱えた十三歳頃の王太子オスカーが聖女コーデリアに無視され素通りされる姿が映っている。

 王太子は覚えていないのか? と、引き留めるが。

 聖女は首を横に倒し、困った顔。


「栗色の髪……そう、そういうこと。だから先生に誘われて断れなかったの? ふふ、ますます可愛いわね、あなた」

「うるせえよ」

「はいはい、怒らないの……でも」


 女教師は魔術師の顔で聖女の顔を覗き込み。


「この娘。あら、やだ。本当に覚えてない感じね」

「だろ?」

「記憶操作の魔術でも使ったのか、使われたのかもしれないわね。でも、これほどの魔力ですもの……他人がどうこうできるレベルじゃない。記憶操作の魔術をかけたのはきっと、聖女様本人よ」

「魔術でそんなことまでできるのか」

「理論上はね。けれど普通はできない……でも、彼女、バケモノなんでしょう? あなた、なにかバケモノ様の機嫌を損ねる事でもしたんじゃないの? 女が男を忘れたいだなんて、よっぽどよ」


 王太子オスカーは記憶を探るも、心当たりはない。

 どなたでしょうか? と花を拒絶されたのは事実。

 ずっと、再会を楽しみにしていただけに彼にとっては、かなりの衝撃だった。

 少年だった彼にとって、それは初めての失恋だった。


 少なくとも記憶から抹消されるほどの関係ではない筈だった。

 嫌われることをした覚えはない。


 ただ、クラフテッド王国とオライオン王国は少し歪な同盟国。そしてコーデリアは、クラフテッド王国の王族にいいように使われている領主の娘。

 自分達には理由がなくとも、国や親も考慮すると可能性はゼロではない。


「そんなにバケモノちゃんにご執心なら、今、会いに行ってくればいいじゃない。今度はさすがに、いきなり花束を持ってきた黄金髪の少年だって、覚えているでしょうし」

「バケモノじゃねえ」

「なんのはなし?」

「父様からは聖女と呼べと言われている」


 ふとした瞬間に、父様と漏らす。

 ふとした瞬間に、若獅子は王族としての貫禄を滲ませる。

 粗暴な態度は仮面なのだと女は悟っていた。


「同じでしょう? 結局は言い方の違いでバケモノじみた能力を持つ存在ってことですもの」

「あんたにゃ関係ないだろう」

「あら、その人が奥様で先生が第二夫人になるかもしれないじゃない?」

「勝手に言ってろ」


 ま、どうでもいいがと制服を着こみながら王太子オスカーは、立ち上がる。

 女も栗色の髪を整え。

 本来なら学内にいる間は常備、装備を義務付けられていた通信魔道具に、魔力を通す。


 女教師は規則正しい教師服に身を包み。

 怜悧な印象のある女教師に戻り――告げる。


「どうやら、どうでもいいってわけにもいかないみたいね」

「どうした」

「来てくれって呼び出されちゃったわ。学生寮で聖女様がなにかしたみたいよ」

「なにかって」

「さあそこまでは――どう、一緒に行ってみる? 今の王太子殿下を見ているとじれったくなるし、再会する口実ぐらいは作ってあげるわよ。きっと、モヤモヤしたままだとあなた一生後悔するわよ」


 余裕ある大人が、生徒を導く顔で微笑んでいる。

 淫蕩な時間など、まるでなかったかのように。

 ちゃんと教育者としての顔で、生徒を諭しているのである。


「女は、怖いな――」

「あら、分かってるじゃない」


 王太子オスカーは面倒だと首筋を掻きながらも、女に従った。


 ◆


 現場に到着すると、そこには異様な光景が広がっていた。

 騎士たちが皆、聖女に跪き拝んでいた。

 まるで神を称えるように膝をついていたのだ。


 場所は第一学生寮から離れた位置にある、第二学生寮の庭。

 馬たちの厩舎ともなっている場所である。

 女教師もさすがに動揺しているが――。


 騒動の中央。

 崇め奉られている中心には、やはりコーデリア。


 女教師は大人としての声で言う。


「いったい、何の騒ぎですか聖女様――」

「申し訳ありません、初めはおひとりの、治療のご依頼を受けただけだったのですが……」


 王太子オスカーは状況を瞬時に理解した。

 ここは第二寮と呼ばれる、負傷者たちの学生寮。

 訓練の途中で致命傷を受け剣を握れなくなったモノや、何らかの理由で戦えなくなった怪我人が多く存在する、ただ卒業を待つだけの落ちこぼれ達が腐っていた場所。


 おそらく治して見せたのだろう。

 一流の医療講師さえ治せぬその古傷を。


 一人助けたら、また一人が助けて欲しいと聖女を見て――次々に話は膨らんだ。

 それがこの状況なのだろう。


 手を伸ばされたら――助けて欲しいと願われたら――。

 優しいコーデリアは断れない。

 困っている人がいたら、助ける。

 それが普通だと信じ切っているから。


 そして実際、二度と治らぬとされたここの学生たちを助けてしまった。

 腕を損傷し、欠損していた筈の子爵の息子オルクスの手も再生されている。その横では喉を焼かれ、声帯を失っていた魔術騎士オットーが出せるようになった声で、嗚咽を漏らしながら聖女に感謝をしている。

 聖女はまだ十歳程度。

 けれど、皆、まるで神を崇めるように膝を追っていたのである。


 王太子オスカーは妙な興奮を覚えていた。

 純粋な力が、目の前にある。

 この力ならば、あのクラフテッド王国の王族バカどもとてどうにでもできるのではないか。

 そんな感情がオスカー=オライオンを昂らせたのだ。


 だから思わず声を上げていた。


「はは、すげえなこりゃ。だが、おいおい――やりすぎだろコーデリア」


 おそらくこれは神子ミーシャがやりたかった事。

 あの我儘姫は彼女専用の魔道具を用い、治せぬ傷を癒して自分の地位を盤石とするつもりだったのだろう。

 けれど、ミーシャがぼんやりしている間に、何の気なしにコーデリアがそれをしてしまった。


 魔道具すら用いずに。


 栗色の髪の乙女は振り返る。

 少なくともあの日、突然花束を持ってきた変な王太子としては記憶されている筈だ。

 その筈だったのに。


 コーデリアは制服から王太子オスカーが王族だと判断したのだろう。

 スゥっと前よりもさらに洗練されたカーテシーを披露。

 銀の陶器を鳴らすような、まるで妖精や精霊を彷彿とさせる神秘的な声音で告げていた。


「初めまして若き騎士様、わたくしはコーデリア。コーデリア=コープ=シャンデラー……あら? 何故震えていらっしゃるのです? わたくし、また何かしてしまいましたでしょうか?」


 と。


「初め……まして?」

「はい。あの……どうかいたしましたか?」


 事情を知る女教師が、そっと若獅子に耳打ちの魔術を放つ。


「(この娘、本当に覚えていないみたい……強大な魔力の反動かもしれないけど……)」

「そうか……」

「(その、ごめんなさい。まさかこういうパターンは想像してなかったから。なにしろ、あなたみたいな派手な見た目の王子、忘れるわけないだろうって……)」


 王太子オスカーは少なくとも、自分がまた忘れられていることだけは理解していた。

 だが、それよりも。


「聖女コーデリアよ、早くこの場から離れろ」

「なぜでしょうか?」

「なぜって、おまえなあ。ミーシャ姫の仕事を奪っちまったら、ぜってぇ面倒な事になるだろう」

「仕事を奪う? なんのことでしょう。ミーシャもきっと、みなさまには元気になって欲しかったはずです。ですので、こうして皆様の怪我が治り、立ち直れる姿を見たら喜んでくれますわ」


 ふわふわな乙女は迷いなく言い切った。

 穢れを知らないのだろう。

 いや、知っていても理解できないのだろうか。


「バカな女だ。あの姫がしたかったことはこいつらを立ち直らせる事じゃねえ。立ち直ったこいつらを従属させることにある。だから、てめえがしたことはただの横取りだよ、世間知らずの聖女様」

「騎士様がおっしゃってることはよくわかりませんわ」

「あぁぁぁ。なんだっていいから、とっととここから消えろ! 今回の件はうまいこと誤魔化しといてやるから――てめえがここにいると面倒な事になるんだよ!」


 粗暴なる王太子に非難の視線が集まる。

 またあの王子が、またあいつが。

 あれでミリアルド様のお友達だって、何様のつもりだ。と。


 そしてなにより。聖女様になんて無礼を、と。


 女教師だけは事情を理解していた。

 おそらく王太子のその粗暴な物言いが、聖女を守るための仮面なのだと知っていた。

 女は口を開こうとするが。

 ぞっとするほどの威圧感のある瞳が、それを制していた。


 王太子オスカーの獅子の瞳である。


「余計なことはするな、これは王太子としての命令だ」

「そう、分かったわ――あなたはそれでいいのね?」


 王太子オスカーは何も言わなかった。それが返事。

 たとえ忘れられていたとしても――。

 あの日、母と再会させてくれた礼はするべきだ。

 そう思っているのだろう――嫌われ者のオライオン王国の王太子。その粗暴と呼ばれている頭の奥、王族としての叡智と計算高さを走らせていたが。


 間に合わなかった。

 すさまじい憎悪が、第二学生寮を包み始めた。


「コーデリア……っ、あんた、またっ」


 その声の主は――神子と呼ばれしクラフテッド王国の宝。

 その力と未来予知の能力ゆえに、王家と貴族から絶大な支持を受ける姫。

 黒髪と黒いドレスの、生意気そうで偉そうな少女。

 まだ十歳前後のミーシャだった。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 3者それぞれの普通が他の2者の普通と違っていて それでも3者3様に普通と言い出せるような普通があるのでは?と考えられるような時の流れが良いと思いました。 「コーデリア……っ、あんた、また…
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