表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大金を手にした捨てられ薬師が呪われたSランク冒険者に溺愛されるまで  作者: 未知香


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

41/44

第41話 【SIDE:ミカゲ】手ごわすぎる相手

「ファルシアさん! 私、ミカゲさんとお友達になる事ができました……嬉しいです」

「あらあら。良かったわね。私とも、とっくにお友達よリリーちゃん」


 そう言って、どさくさでリリーを抱きしめるファルシアをミカゲは止める事すらできなかった。


 呆然とする。


 一世一代の告白だと思ったのに、全く伝わっていなかったとは。


 ファルシアはミカゲの事を見て、ふふんと笑う。


「私にも、まだチャンスがあるって事かしらね」

「ねえよ!」

「ファルシアさん、何のチャンスですか?」

「もっと、仲良くなりたいって事よ」

 全く分かってなさそうだけれど、嬉しそうに笑うリリーの顔がまぶしい。

 凄く凄く不満だけれど、今はとりあえずここでいいかと息を吐く。

「リリー」

 呼びかけると、嬉しそうに駆け寄ってきた。そのリリーを抱き留め、ぐるぐると回した。

「わーなんですかこれー子供みたい! ふふふ」

 それこそ子供みたいにリリーが笑っている。

「俺とは、もっとずっとずっと仲良くなろうな」


 降ろすときに、そっと耳元でささやくように言うと、リリーは耳を押さえて、頬を赤くした。

 ミカゲは満足して、もう一度リリーを抱きしめた。


 **********


 そうして、あの後アンジュはスラート伯爵にお返しした。


 もちろん、ミカゲが持っている証拠をちらつかせて両親ともに見張るように伝えた。これでもうリリーの前に顔を出すことはないだろう。


 スラート伯爵は、盗賊と繋がっている証拠をミカゲが持っている事を知らなかったようで、大層不快な顔をしていた。それでも、逆らってはいけない事はわかっているのか、態度は恭しくしていたけれど。


 リリーは、ミカゲの家から店舗に通っている。


 ファルシアは驚くべき速さで、店の守りを強化している。もしあの店を売りに出した場合は、付加価値がすごいだろう。


 そして、リリーの店は来週開店となる。

 どんな店になるのか、ミカゲもリリーも、とても楽しみにしている。



 性能が高すぎるポーションに、大騒動になるのは割ともうすぐ。


これで完結となります!

お付き合いいただき有難うございました。

楽しんでいただけたら、☆☆☆☆☆やブックマークをつけていただけると

とても励みになります!

(ブックマークもポイントになるので、とても有り難いのです)


もうちょっと広げるか迷いましたが、とりあえず一旦は完結とします。


先日別投稿作品の、

悪役令嬢は冷徹な師団長に何故か溺愛される

も完結しました!こちらも併せて読んでいただけると嬉しいです。


次作は年末位に予定していますので、

また見かけましたら、読んでいただけると嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
↓↓★やブックマークいつもありがとうございます!別作品も読んでもらえると嬉しいです↓↓
▼▼未知香の別作品(下記文字をクリックで表示されます)▼▼

新着投稿順

 人気順 

書籍化します!『悪役令嬢は冷徹な師団長に何故か溺愛される』クリックすると詳細ページへ!
9435.large.jpg
― 新着の感想 ―
[気になる点] ミカゲとギルドのその後の関係が気になります。 あと、お城の元上司のその後。 元上司はリリーちゃんへの扱いを見るに、他にも何か色々とやらかしていそうな気がします。 個人的にはザマァという…
[良い点] 読ませていただきました、面白かったです! [一言] すごいポーションが話題になったり元上司が処分されたりとかのお話も読んでみたかったけど、 確かにここで終わるのも綺麗かも
[一言] 妹一人であれだけイライラすると言う事は+両親だともう耐えられなかったでしょうね ワガママを言えば、もうちょっとあの仲良し3人組の様子がみたかったですね あの二人に可愛がられて幸せになるリリー…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ