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最強勇者、堕落して世界を救う  作者: 伍煉龍
第6章:精霊の森編
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【051】減る人材

 外が騒がしい。その騒ぎ声でウィンディーたちは目を覚ました。


「なんだ?」


「分からないけど、とりあえず外に出てみよう」


 八人とも装備を整えて外に出た。

 森の一部が燃えていて集落の中では騒動が起きていた。水属性の精霊は火を消しているが他の属性の精霊たちは炎属性の精霊たちの仕業だと思いもめているようだ。


「みんな何やってんの?」


 ウィンディーは騒ぎになっているところに駆け込んだ。


「ガキは黙ってろ」

「邪魔だ。どけ」


『なんで?みんな仲良くしてたはずなのに。どうして...』


 ウィンディーは投げ飛ばされるようにして押し出された。


「イテテ、みんなどうしちゃったのかな、、、」


「大丈夫か?」


 ストームたちがウィンディーに駆け寄った。


「僕は大丈夫だけど、みんなの様子がいつも違う」


「なあ、何人か様子がおかしくないか?ひきつった顔なのに殴り合ってるやつもいるし」


 セイヤが騒動の方を見ながら言った。


「ほんとだ。なんで?」


「操られてるんじゃないか?妙な気配がする」


 レイが言った。

 騒動の中には確かに精霊しかいない。だが、精霊以外の気配も感じる。


「どこかにいるんだ?


「見つけた。みんな行こう」


 レインが森の中に入っていった。それに続くようにしてみんな森に入った。


 少し進むと人影が見えた。


「お前なんだろ。町の精霊たちがおかしくなってるのは」


「意外と見つかるの早かったな」


「何者なの?」


「俺か?俺は魔将四位のレイジーってんだ。ちょっとは楽しませろよ」


 レイジーは鎌のような武器をもって突っ込んできた。全員攻撃はかわせたが、衝撃だけで森の木が何本か折れた。


「数は多いのによけやがった。面倒だな。確実に殺してやる。‘生物操作(ライフドール)’」


 濁った靄のような塊がウィンディーたちの方に飛んできた。


「これくらい俺一人で」


 ストームが一人で受け止めた。しかし、靄のようなものはストームの体にまとわりついて、ストームを弾き飛ばした。


「大丈夫か?」


 フレアトレインがそういって駆け寄った。


「何とか...ぁなぁ......」


 ストームは急に二人に斬りかかった。


「どうしたんだ?」


「体が、動かせねえ」


 そういいながらもストームは剣を振り回している。


「操られてんじゃねえか?俺が遊んでやるよ」


 そういってモペはストームと一緒に森のさらに深いところまではいっていった。


「チッ。余計な真似を」


 レイジーは舌打ちしながら呟いた。


「ストーム君を元に戻してよ」


 ウィンディーはレイジーに斬りかかりながら言った。レイジーは振り返ることなく片手で防いでいる。それどころか押し返してる。


「あれは使えねえな。ま、いっか。あいつが向こうに行ったのは好都合だ。やれ」


 ウィンディーの手助けに入ろうとしたレイたちが微精霊に囲まれた。

 微精霊たちはレイたちに攻撃をしているようだ。しかし、あまりダメージはない。


「これくらいなら一掃でき...」

「駄目だよ。微精霊を攻撃したら、大軍で襲い掛かってくる。今は数が少ないからダメージは少ないけど、大軍出来たらッ魔族の一人や二人簡単に殺せるんだよ」


 ウィンディーが口を出したことでレイたちは香華ができなくなった。


「仕方ない。俺は突っ切る。お前らは大軍が来た時にでも守ってくれ」


 そういってレイはレイジーのところまで飛び出した。抜け出すのに何体かの微精霊を吹っ飛ばしていた。

 レイジーはレイの攻撃を受け流し二人と距離を置いた。


「お前正気かよ。本気で襲ってきたらマゼスチャンくらいの戦力にはなるぞ」


 マゼスチャンはワコガが初めて倒した魔将だ。その時はレイたちで何とか防げていた。しかし、今はその時よりも強くなってる。


「四人とも任せたぞ。強くなったってとこ見せろよ」


「無茶苦茶言うなよ」


「来るよ。任せるね」


 ウィンディーが言い終わると同時に森から大量の微精霊が飛んできた。セイヤたちはレイたちの方に飛んでいかないように防いでくれている。すでに襲う状態になった微精霊なら問題ない殺さない程度にどんどん攻撃してる。


「ウィンディー、二人でするしかないぞ。いけるよな」


「レイさんと共闘するの初めてですよ。そんなこと聞かれても知りませんよ」


「だよな。俺がお前に合わせる。お前は好きに動け」


「はい」


「お喋りは済んだか?お前ら二人で俺を倒せるわけねえだろ」


「そんなのやってみないと...」

「やらなくてもわかるんだよ」


 レイジーの鎌がウィンディーの腹部を貫いた。

 レイはレイジーの腕を斬り、蹴り飛ばした。鎌は貫通しているが刺さったままだ。流血はさほど多くはないが止まらない。このまま血を流せばいつか死ぬだろう。


「僕は大丈夫。精霊魔法‘濃霧海林(シゴノゲンワク)’」


 ‘濃霧海林(シゴノゲンワク)’は幻影魔法の一種だ。相手に死んだとを錯覚させる魔法だが、時間稼ぎにしかならないようなものだ。


「今のうちに早く」


「わかった。あいつを倒してすぐに治してやるから待っとけ。詠唱魔法、[雄大なる大地の激震よ我が身に宿ラム‘激震絶壁(クイックブレイク)’]」


「残念。‘暗黒刃(イグロノヴァー)’」


 一撃で首を狙ったレイの攻撃はあっけなく防がれてしまった。

 状況整理

ストーム(操られている)とモペが一騎打ち?状態

レイン、フレア、ヒエリン、セイヤが襲い来る微精霊たちから防ぐ

ウィンディー(負傷)、レイがレイジーと戦う


ワコガ、マリネはまだ戦いの場には来てない



 裏話?的な奴

『レイ』が付くキャラ多くない?

レイとレインとか普通にたまに間違えそうになる。もともとすぐ消す予定だったのが残っちゃっただけだし仕方ないけど、、、

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