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最強勇者、堕落して世界を救う  作者: 伍煉龍
第3章:王都第一学園編
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【025】効率的な訓練法

「急に呼び出して悪いな。ちょっと聞きたいことがあってよ」


「急に呼び出したと思えばなんだ。昔の話の続きでも聞きたくなったか」


「いや、今回はちょって違う。この前話してたときに『大量の闇を全身っで浴びて生きていられる人間は普通はいない』みたいなこと言ってたけど、耐性をつけることは可能なのか?」


 “普通は”いない、なら不可能ではないのかもしれない。


「可能ではあるがなかなか過酷な訓練になるぞ。それでも良いのか?」


「どんな訓練でもうけてやるよ」


 レインが即答した。他のメンバーも頷いた。


「よかろう、簡単に言えば『闇を浴び続ける』だけだ。他の方法は我には分からぬ」


 『闇を浴び続ける』か。〈造闇漆剣(ダーネックブレード)〉を使えば簡単にできそうだが、あれは濃度が濃すぎる。俺でも長時間使い続けたくないほどだ。


「闇か。作り出すにしても濃度の調節ができないからな」


「ならば聖光で一部中和させればようではないか。聖光なら調節できるであろう」


 たしかにそうだ。それなら俺でもできそうだ。


「なるほどな。やってみるか。こい〈造闇漆剣(ダーネックブレード)〉、‘聖なる光(ライオネットライト)’」


 俺は〈造闇漆剣(ダーネックブレード)〉を取り出しながら聖なる光(ライオネットライト)’を使った。〈造闇漆剣(ダーネックブレード)〉は取り出した瞬間から闇を放出するので、対策として聖なる光(ライオネットライト)’を使った。

 聖なる光(ライオネットライト)’を調節して、普通の人が日常生活に支障が出ないギリギリの濃度にした。でもこれを維持するのは魔力の消費が激しすぎる。半日持てばいいほどか。


「これは、俺がキツイな。全員まとめて相手できるときにするか」


 俺は〈造闇漆剣(ダーネックブレード)〉をしまって‘聖なる光(ライオネットライト)’を解除した。

 ‘聖なる光(ライオネットライト)’はそこまで魔力を消費しないが、魔剣は持つだけで魔力を消費する。できないわけではないが、一人ずつするほど俺の体力はない。


「とりあえず今の見てわかったと思うけど、お前たちは自分が思っているよりも強くなってるはずだ」


 四人は互いに互いの顔を見合った。


「というわけで、レイと俺の二人を四人で相手してもらう。ルールは一つ、相手を殺さないこと。以上だ」


「おい、俺はお前と怠慢じゃないのかよ」


 レイが不満げに言いよってきた。

 そうは言われても万が一のことがあったらこいつらだけで対処できるとは限らない。俺の目の届く範囲なら、仮に制御できなくても止められる。だが、レイと戦うって言ってしまってたからな。


「分かった、四対一対一でどうだ?これなら俺とレイも戦えるし、四人も相手できる」


「たく、仕方ないな」


 レイは渋々受け入れた。


「そんなの、二人が戦ってるのを見てるだけになっちゃうって」


 レイが不満げに口をはさんだ。たしかに、俺とレイの実力ならそう言われてもおかしくない。

 四人が急成長したの同様、魔将を倒した俺とレイの能力も多少は成長しているはずだ。


「なら聞くけど、魔族が人間の街の近くで喧嘩してたら攻撃するだろ。それといっしょだと思え」


 四人は言い返そうとしても息が詰まったように声が出なかった。

 四人は不安げな表情で頷いた。自分より強いものを相手にするのは気が引けるだろうが、それでも魔将を倒せていた。こいつらの心は、どこまでも正義を貫き通すのだろうな。


「よし、やるか。つってもお前ら対空出来ないから空中戦は無理なのか。闘技場内でやるか。さすがに張り替えたばかりの地面を穴ぼこにするのはダメだろうし」


「てか、俺らも入っていいか?どうせ戦うならみんなでやったほうがいいだろ」


 セイヤが横から声をかけてきた。確か沼地で訓練してたはずだが。


「龍を召喚できるなんて聞いてないぞ」


 マリネも顔を出した。

 確かに急に龍が出てきたら普通、手も足も止まるよな。俺は最初あったやつが喧嘩越しだったから警戒心しかなかったけどな。


「あのさ、俺のことは忘れてないよな?」


 あ、すっかりモペのこと忘れてた。何気にこいつが一番わからないんだよな。どんなやつと戦ってきたのかわからない。まあ、遠くに置くよりかはましか。


「よし、九人で模擬戦闘訓練だな。ヒエリンは見学として、オリジンお前はどうする?せっかく来たんだ、審判してくれないか」


「よかろう。愚行があったら問答無用で止めるからな」


「ああ、頼んだ」



 俺たちは闘技場に入った。

 ここに立つのも久しぶりだな。十年生の剣技大会以来かな。


「よし、トーナメントとかリーグとかメンドイから全員でのぶつかり合いな。オリジン、後は任せた」


「各位、用意はいいな」


 九人とも各自の剣を取り出した。

 俺はさすがに祝福の聖剣(ハーピーブレード)だけにした。二本使う練習もしたいけど、ヤバくなったら取り出すくらいでいいだろう。実際俺が二本使った時は、龍やら魔将、魔王などを相手にした時だ。


「では、はじめ!」


 俺達はランダムで衝突した。

 レイたち四人は協力型だが、他の五人は個人戦だ。

 モペも何の支障もなく戦えているようだ。まさかとは思うが、上位の賢者なのか?セイヤたちと互角以上にわたりあえていることからして、間違いないと思う。


 始めっからこうしとけばよかったのか。このほうが楽だし、それに効率的に訓練できるしな。

 そんなことを思いながら俺はいつの間にか防戦にまわっていた。さすがに実戦経験の差か。立ち回りはレイたちには及ばない。俺がしてたのは怠慢でゴリ押しでの攻撃しかしてなかった。

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