◇プレゼント? バカじゃない?◇
レイ「……め、メリークリスマスよ!!」
ニック「よお。レイ・シャーロット……」
レイ「ニックじゃない。ってか、何でフルネーム……? しかも何その格好は」
ニック「何かおかしいか?」
レイ「いやおかしいわよ、あんたそんなキャラじゃなかったでしょ……何でリーゼントも、おヒゲも真っ白? 染めたの?」
ニック「まあな。その辺にあったペンキで」
レイ「それ後で落ちるの?」
ニック「知らん」
レイ「……それで? 理由を教えてくれるかしら? そろそろ」
ニック「たまには、いいだろうが」
レイ「何が……?」
ニック「馬鹿げた見た目で、馬鹿げたことをするってこった……ほらよ。てめえへの褒美だ」
レイ「わぁありがとう〜! ってなるかぁ! 急に箱とか渡されてもあんたが相手だと爆弾入ってそうだし、何の褒美なのか意味わからなすぎて吐くわよ!」
ニック「爆弾なんぞ入れねえし、どうして吐くのか知らねえが……褒美ってのは普段からてめえが頑張ってるから、やるんだ」
レイ「はぁ、バカらしいわね……なんか」
ニック「開けてみろ」
レイ「へ!? ここで開けるの!?」
ニック「いいから開けろってんだ、うるせえ小娘だな」
レイ「え、ジャラジャラ言ってるわね……何かしら、開けてみるけど……はっ! これはっ!?」
ニック「現金だ」
レイ「この終末世界で要るかぁ!!」




