コント「つまようじない?」
ボケ「つまようじない?歯に挟まってるんだ」
ツッコミ「未知の生命体が?」
ボケ「そんなもん歯に挟まってたら怖ええよ!多分、昼に食ったラーメンのもやしかなんかだ」
ツッコミ「つまようじなら、そこの道をまっすぐ行って2つ目の信号を渡った所のすぐ左にある」
ボケ「そんなに遠いの!?」
ツッコミ「いや、せいぜい歩いて5,6分の距離だろ。お前、5、6分の距離も歩けないの?」
ボケ「何でつまようじ捜すのに5、6分も歩かなきゃならないんだよ…っていうか戸棚にあるじゃん」
ツッコミ「(くそ、佐々木は引っ掛かったのに)」
ボケ「よいしょ。つまようじはこれだな…ってあれ?何だこれ?」
ツッコミ「そ、それは」
ボケ「うわ!凄えいっぱいある!」
ツッコミ「み、見るなよ!」
ボケ「…これ、トイレットペーパーの芯だろ」
ツッコミ「さ、触るなよ!?」
ボケ「いや、逆に触りたくないんだが。っていうかお前、こんなの集めてんの?」
ツッコミ「何集めようが俺の勝手だろ!」
ボケ「…へっへー」
ツッコミ「何笑ってんだよ」
ボケ「これなーんだ?」
ツッコミ「あ!それはトイレットペーパーの芯第74号の『パトリシア』!しかもつまようじで挟んで持ってる!!おいこら!パトリシアに失礼だぞ!!」
ボケ「返して欲しいか?」
ツッコミ「か、返せよ!」
ボケ「イヤだ」
ツッコミ「返せよ~」
ザパーンザパーン(波の音)
二人「アハハ…ウフフ」
ボケ「バシャーンバシャーン」
ツッコミ「か~え~せ~よ~」
ボケ「い~や~だ~よ~」
ツッコミ「ウフフ」
ボケ「アハ…あっ!」
ツッコミ「パトリシアが!」
ボケ「地面に…」
ツッコミ「うぉぉぉぉぉおおおおおお…」
(スローモーションで駆け寄る)
ボケ「彼はひたすら走った。間に合うのかどうかはわからない。しかし彼はひたすら走り続けたのだ」
ツッコミ「はっ!ここは…?」
ボケ「気がつくと彼は見知らぬ土地に立っていた」
ツッコミ「迷ったのかな。とりあえずあそこにいる人に聞いてみよう。すいませーん」
ボケ「どうしました?」
ツッコミ「パトリ…いや、トイレットペーパーの芯を知りませんか?」
ボケ「トイレットペーパーの芯なら、そこの道をまっすぐ行って、2つ目の信号を渡った所のすぐ左にある」
ツッコミ「…はっ!お前はもしかして!」
ボケ「フッ、ばれてしまったか。バリッ!(覆面を取る仕草)」
ツッコミ「えっ!俺、覆面してるような怪しい奴に道聞いてたの?」
ボケ「バリッバリッバリッ!」
ツッコミ「何枚覆面してるんだよ」
ボケ「グファファ。我が名は魔王『あああああ』」
ツッコミ「さては名前つける時ボタン連打してたな」
ボケ「グファ…ゲフンゲフン!ファファゴホッ!こ、これを見ても冷静にくっちゃべってられるかな?」
ツッコミ「咳するくらいなら無理してそんな笑い方すんなや」
ボケ「ピカピカーン!」
ツッコミ「ああっ!そ、それはパトリシア!」
ボケ「ドラエモンの道具出すときの効果音だったんだけど、それをスルーするなんて…」
ツッコミ「かか、返せ!」
ボケ「番組の途中ですが一旦CMです。」
ツッコミ「え?」
ボケ「迫りくる恐怖。1人の男がトイレットペーパーの芯を捜す壮大なアドベンチャーシミュレーションRPGテーブルシューティングアクションパズル」
ボケ「君はこの恐怖に耐えられるか…」
ツッコミ「え、これ番組なの?この番組の宣伝?ていうか、『アドベンチャーシミュレーションRPGテーブルシューティングアクションパズル』て。何でゲームのジャンル?」
ボケ「はい、CM開け10秒前でーす…4!3!2!1!…ピカピカーン!」
ツッコミ「そこから始めんのか」
ボケ「その前に一旦CMです」
ツッコミ「始めろよ!」
ボケ「迫りくる恐怖。1人の男がトイレットペーパーの芯を捜す壮大なアドベンチャーシミュレーションRPGテーブルシューティングアクションパズル」
ボケ「君はこの恐怖に耐えられるか…」
ツッコミ「お前最後の言いたいだけだろ」
ボケ「CMの途中ですが一旦番組です」
ツッコミ「なんか良くわかんなくなってきた…」
ボケ「はい5秒前!3、2、1…つまようじない?歯に挟まってるんだ。」
ツッコミ「そこから始めんの!?」
ボケ「んじゃ早送りするわ」
ツッコミ「出来んの!?」
ボケ「…グフ…!まさか…まさかこのあああああ様がやられるとは…ベフッ!」
ツッコミ「進め過ぎじゃない?最後の『ベフッ』って何だ」
ボケ「それゲップ」
ツッコミ「ゲップかよ!死を目前にして余裕あるな!」
ボケ「ベフッ!ベ…ベフフゴホゴホッ!ベフゲハッ!フフフフ…」
ツッコミ「無理矢理笑い声にするな!やっぱりせき込んでるし。」
ボケ「あ!」
ツッコミ「どうした?」
ボケ「金魚にエサあげなきゃ」
ツッコミ「そうか。それじゃ仕方ないな」
ボケ「んじゃ」
ツッコミ「パトリシア返せよ」
ボケ「いやだ」
ツッコミ「そうか」
ボケ「じゃな」
二人「バイバーイ」