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8 魔剣と人化

本日2回めの更新になります。

 その明くる日も魔剣の進化はなし。

 そのかわり俺のレベルアップが来たよ。


 【 名 前 】 ライム・パースロン

 【 職 業 】 戦士

 【 レベル 】 25

 【 体 力 】 560+280

 【 魔 力 】 150+75

 【 攻撃力 】 380+190

 【 防御力 】 310+155

 【 俊敏性 】 300+150

 【 スキル 】 剣術 初級回復魔法 初級一般魔法

 【 状 態 】 呪い


 今回はランダムなステータスの上がり幅がなかなか良かった感じだ。まぁこういう運不運は喜んでると次の時に酷かったりするんだけどな。


 それにしても魔剣の進化の音沙汰なしはなんなんだろう?

 心なしか魔剣の口数が減ってる気がする。


(そんなことないよー。元気だよー)


 そうか?

 それならいいんだけどさ。


 ちなみに、この日の稼ぎは合計で86,160ゴールドと前日とほぼ変わらないくらいだった。


 そしてそのまた明くる日。

 午後の狩りを始めて間もないタイミングで、魔剣が光り輝いた。


(ピカーって来たよ。やっとだね。

 今度のスキルは人化だって。

 これなんだ?)


 人化っていうと人の姿になれたりするのかな?


(うーん、そんな感じみたい)


 さっそくやって見せてよ。


(んと、ここじゃ危ないかも。

 人化した後の戦闘力とかどうなるかわからないから)


 確かにそうだな。

 ここで魔剣なしじゃ危険すぎるか。

 じゃ、いったん帰るとするか?


(え、いいの?

 まだ午後の狩りを始めたばかりなのにさ)


 その人化っての早く見てみたいからな。

 お前はそうじゃないの?


(実はわたしも、すぐにやってみたいんだ。

 らいむがいいのなら、すぐに帰ろう)


 ギルドの精算も後まわしにして自宅へ急いで帰った。


 ☆


(それではさっそく)


 ちょっと待った。確認なんだけど、おまえって女の子だよな。


(そうだよ。女の子だよ。違うと思ってたの? ぷんぷん)


 いや、なんとなく女の子だろうなって思ってたよ。

 その話し方で実は男でしたって言われたら、ぶん殴りたくなるところだ。


(大丈夫だって。ちゃんと女の子だから。

 それじゃ、人化いっちゃうからね)


 一瞬光ったと思うとそこに現れたのは俺と手を繋いだままの女の子の姿だった。

 やっぱり呪われてるところはそのままなんだな。


 女の子は自分の手足を確認するように見つめる。

 そして俺のほうを見ると、花のような笑顔をしてくれた。


 はっきり言って、めちゃ可愛い。

 でも、10歳いってないくらいか。完全にお子様です。

 もうちょっと大きな女の子を予想してたんだが。


(んー、なんかごめん)


 いや、そこは謝るところじゃないだろ。

 最高に可愛いぞ。


(はうぅぅ……ありがとう。

 でもこの体じゃちょっとベッドのお相手できないよね……)


 いや、何言ってるんだ、俺はそんなことはちっとも……


(わりと期待してたよね)


 はい、すみません。

 そういうことを考えてたかもしれません。


(この体でもがんばればなんとかなると思うよ)


 いやいや、俺はそういう特殊な趣味じゃないから。

 残念ながらムリです。

 お気持ちだけありがたくいただいておきます。


(でもさ、今もチラチラ見てるよね。

 わたしのお胸やあそこを)


 こういうときのお約束かもしれないけど、人化した姿は素っ裸でした。


 そ、それは男のさがだから、決してやましい気持ちとかはないから!


(でも、前を膨らませてるよね)


 ごめんなさい。でも本当に子供相手にそういうことをする気とかないんだから。


(はいはい。ちょっといじめてみたくなっただけだから)


 もう勘弁して下さいよ。


(あのね、人化のレベルが上がればきっと素敵なレディになると思うからさ)


 どれくらいかかるかわからないけど、あまり期待しないで待ってることにするよ。

 それじゃ、魔剣の姿に戻ってくれ。


(え、やっぱりこんな子供の姿じゃダメ?)


 いやいや、可愛いし魔剣と暮らすより女の子と暮らしたほうが、俺としてもうれしいよ。

 でも裸じゃ困るだろ。家には女の子の服とかないし、買いに行かないと。


(わーい。可愛い服買ってね)


 女の子の服とかよくわからないから、自分で選びなさい。

 何着でも買っていいから。


(やったぁ)

お待たせしました。

やっとのことでタイトル詐欺状態を脱却しました。

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