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ー血帝の強奪者ー  作者: カケル
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脱出

ー古代武器「刀」この武器ははるか古の神話の時代に、神スサノオの手によってつくられた。どの武器よりも切れ味が高く、素早く動けるということもある。まさに最強の武器。ー

「刀だ。神スサノオが作り出した武器。まさかそんな武器が俺の手に。しかもあの禁断魔術「強奪」を手に入れれるなんて。」

禁断魔術や古代武器についてはいろんな本で見たことがある。俺は貧民街で育っていたけど、いつかはこの貧民街をでていつかはこの世界一の魔法使いか異能力持ちになりたいというのが夢だった。毎日毎日いろんなやつから食べ物を奪われ、殴られては金をとられてばっかだった。そんな貧民街のやつらどもをいつかは見返したいとばかり思っていた。もうこんな貧民街は嫌だ。さっさとこの場所から出てしまいたい。

・・・そうか、俺は今加速ができる。その力で食べ物をぬすんで、金も盗んで、すべて盗んで去ってしまおう。

「・・・このクソ野郎共が。」

俺は即座に加速し、一瞬でパンを奪って貧民のポケットから金を盗み取った。もちろんそんな大した金はない。だが、全員の金をとってしまえばある程度の金はあつまるだろう。俺は次々にいろんなものを盗みとっていった。

「あれ?俺の金がない、食料がない!」

「私のもないわ!」

「私も全部なくなってる!」

貧民街の住民の怒鳴り声が少し聞こえる。もう一周したのだろうか。見てみれば結構金と食料は集まっている。貧民の中でも得にひどかった俺には今まで見たこともない量だ。

よし、さっさとここからでてしまおう。

そして俺は貧民街の門をくぐり、魔術の回収や、暮らしの確保にでる。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

門を出て30分くらいがたっただろうか。もうおなかがすいた。加速するといっても結構体力は使う。ここらで一休憩してパンでも食べてからまた出発しよう。そうして茂みに隠れてパンを食べる。だが所詮貧民の食べるパンだ。固いしパッサパサだ。空腹をごまかすために寝るとするか。

「探せ!まだこのあたりにいるはずだ!」

「どこだでてこい!食糧泥棒!」

「見つけたら殺せ!火あぶりだ!」

まずい。貧民どもが俺を探している。見つかったら面倒だ。さっさとこの場所から離れよう。

俺は一気に加速する。どこに向かっているかは知るはずもない。手当たりしだい走りまくった。もう村の者はついてこれないはず。だが、俺の腹が持たないため、街でも村でもなんでもいいから探して食べ物を確保しないと。

「あれは!」

村だ。けど、俺は体力の限界だ。空腹だ。喉もかわいてもう動けない。俺はその場で倒れてしまった。


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